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大雨

キャンプ場に着いた一郎たちは

施設の人からバーベキュー用の機材の説明を受け、男子は炭を焚いて、女子は具材の確認をしていた。


「うひゃー!炭焚くとか何年ぶりだろ?」


「確かに久しぶりだな。」


「ほらほら!団扇で扇げよー。」


3人は楽しそうに作業をする。

一郎も何とか溶け込んだようだ。

炭を扇げば煙や火花が散る。


「それで?一郎は3人の誰狙いなの?やっぱり羽山さん?」


江利川がそう聞くと、一郎は戸惑う。

それを見た笹口はフォローする。


「そう言うお前はいんの?正志。」


「俺?俺はなぁー、羽山さんは俺となんかじゃ釣り合わなそうだし、雨流さんも可愛いけど、やっぱりクールな藤田さんかな?」


「へぇ〜。」


と言いつつ、顔が真っ赤になる江利川を見てクスクス笑う笹口。


一方、女子達は持参してきた具材を切っていた。

1人器用に次々と切っていく羽山。


「羽山さん、やっぱり器用で凄いね〜。」


「うん、これはお手上げだわ。」


「ふふっ。ありがとね。昔から暇な時は家事を手伝っていたからかしら、今では軽快にこなせるくらいになったわ。」


2人も羽山に負けじと頑張る。

すると、こちらでも恋愛トークが始まる。


「ねぇねぇ、羽山さんって東と仲良いの?さっき東が羽山さんを誘ったって言ってたからさ。」


雨流が話題をだし、気軽に聞く。

だが羽山は大嘘をつく、その嘘が後に大変な事へと繋がるのだが…


「まぁ、正直に言うと私達、付き合ってるのよ。」


『え!?』


当然驚く2人。

が、雨竜だけが何か変だった。


「…ちょ、ちょっとトイレ行ってくるね。」


「大丈夫?」


「う…うん。」


そう言って雨流は行ってしまった。

羽山と藤田は再び具材を切り出した。


一郎達は炭を焚き、女子達を待っていた。

身近な話や最近起こった話など、ガールズトークならぬボーイズトークで盛り上がっていた。

そんな時だった。笹口が何かに気づく。


「あれ?…あれ雨流さんじゃない?」


『ん?』


笹口の指差す方を見ると確かに雨流が林の方へと走って行っている。


「なんであんな方に?」


「さぁ?」


「俺、ちょっと見てくるよ。」


と、一郎が言うと2人はそれを了承し、

一郎は彼女の後を追った。

笹口は一郎が言ったのを見るとコソコソと何かを言う。


「…羽山さん?命令道理、一郎を行かせたよ?」


それは小型電話だった。

一郎に羽山が渡した盗聴器と似ていてイヤホン型だった。


「…分かったわ。それじゃ、江利川君を何処も行かせないで。」


そう言って電話は切られた。

あまりにも勝手すぎて少し腹がたつ。


「峻輝?」


江利川の声で我にかえる笹口は

気を取り直して江利川との会話を再開した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


先ほどまでは晴天だった空が今では雨が降りそうに曇っていた。


一郎は必死に雨流を探し回っていた。

もし、こんな所で雨が降ってきたらひとたまりもない。

一刻も早く彼女を探し出さねば…

そう思うが中々探してもいない。

仕方がないのでいっその事大声で呼んだ方が早い。そう思った時だった。


ポツッー


とうとう雨が降ってきた。

急いで彼女を呼ぶ。


「雨流ーーーーーーーーー!!!!!!」


すると近くから


「…え?東!?」


と声がするのでそちらを見る。

するとそこには雨流がいた。

急いで駆け寄る。


「雨流さん、こんな所で何してるんだよ?」


「…べ…別に、何もしてないよ。ただ…」


そう言いかけた時だった、

大雨が降って来た。

それと同時に雨流が泣き出す。

一郎はそんな彼女を見て焦る。


「…ごめんね。こんな恥ずかしい所見せて…。でもごめん。今は…泣かせて。」


そう言うと彼女は一郎に抱きついた。

ビックリするが、一郎もそっと雨流の頭を撫でる。


「思いっきり泣け。全部吐き出せ。俺が全て受け取ってやる。」


雨がまるで雨流の涙のように激しく降っていた。

読んで頂きありがとうございます!


この作品は毎週日曜日に投稿しております。


そして最近別で日常系の物語を書いているので

そちらも良かったら読んで見てください!


これからもよろしくお願いします!


《コメント》

最近真面目に暑いですね。

30度超えた真夏日になった地方の所もあって

もうそろそろ夏って感じですね!


プールいきたいなぁー!


それではまた来週!


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