表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/76

強さとは?

「俺からも質問して構わないか?」

「うん。いいよ。」

今度は、スミトモが質問してくる。


「キキから見て、俺は、俺達は強かったか?」

その質問に、周りが今まで以上に静まり返った気がした。


「ん〜。」

キキはしばらく答えに迷ったが、答えが見つかったらしく口を開いた。


「強くはないね。」

「…そうか。」

「ちょいちょいちょい!まだ、話終わってないよ!」

スミトモは強くないと言う結論を聞き、話を終えようとしていたが、流石のキキも、傷跡に塩を塗ったままほって置いたりはしない。


「今回の大戦で僕は沢山傭兵を倒した。その中で感じたのは傭兵のレベルの差が激しすぎるってこと。」

キキは、大戦中感じていたことをスミトモに向かって話す。


「この、レベル差から考えたら、金に物言わせて大量に人を集めて物量で押しつぶすつもりだったんだと思うんだよね?違う?」

「多分そうだったんだろう。」

デーブスは現在喋ることも出来ない。そのため、真実はわからないが、大体合っているだろう。


「その中で、あんたら3人だけは群を抜いてたよ。今生きている傭兵達はあんたらの動きに何とかついていけた奴らだ。」

キキはこの3人を高く評価していた。


「ただ、あんたらは強くはない。それは力がどうとか技がどうとかじゃなく、戦いにかけるものが僕たちとは違いすぎた。」

「戦いにかけるもの、だと?」

スミトモはキキの言うことがよく理解できなかった。


「そう。僕たちはこの大戦、絶対に負けることが出来なかった。それは、命をかけるなんて生易しい物じゃない。これからの獣人族の人生全てを全員がそれぞれの背中に背負って戦ったんだ。ただ金につられてやってきた人間なんかが比べられるような強さじゃないよ。」

キキが言い終わると、スミトモは何となく腑に落ちたような表情だった。


「成る程な、よく分かった。」

スミトモはそう言うと、自分の手を見つめ、何か決意したかの様な表情を見せるのだった。

誤字などありましたら適宜修正していきます。

次回も是非お楽しみください。

ブックマーク、評価よろしくお願いします。

今回、ユニーク数2000人突破と奴隷商大戦編が終わりましたことをを記念して、不定期更新にはなりますが、新連載を始めました!

http://ncode.syosetu.com/n8609dv/1/

是非ご覧下さい!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ