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日常

「おはよう」

2階にある自室から1階にあるリビングに降りてきて、当たり前の挨拶に返事をしてくれる者はいなかった。


朝起きると、食卓には朝食後がラップをされて置かれている。朝食のメニューはハムエッグにウィンナーが主菜で味噌汁と納豆が付属している完全な和洋折衷?だ。ご飯はお茶碗が逆さで置いてあるから自分でと言うことだろう。


いつも通り、朝食の横には小さなメモ書きで今日は泊まり。昼・夕飯は冷蔵庫と書かれている。

いつもながらシンプルなメモだ。


「ふぇっくしょいっ!」

盛大なくしゃみとともに体を襲う悪寒とぼーっとする感覚を感じながら、朝食には手をつけずリビングにある引き出しに入れられている体温計を取り出し熱を測る。


ピピッ!

数分の後、小さな電子音が聞こえ体温計を取り出す。

38.7℃

体温計のモニターにはこう表示されていた。


体温計をしまうと、自分のスマホから電話をかける。

ピロロロロロ。ピロロロロロ。

「はい、湊海(そうかい)高等学校です。」

何回かの呼び出し音の後に電話先の相手が電話に対応する。

「すみません。2年B組の喜々(ききすぎ)です。昨日に続いて熱が下がらないので、今日も欠席させてもらいます。」

「分かりました。担任の先生にお伝えしておきます。お大事に。」

そう言って相手は電話を切る。


僕の名前は喜々(ききすぎ) 良薬(りょうや)

先ほどの会話の通り現在風邪の熱でノックアウトしている。

昨日病院で薬は貰っているものの、まだ解熱していない。


「もしかしたらインフルエンザかな?」

(インフルエンザだとしたら、熱が出始めた昨日じゃ検査に引っかからないかもしれないし今日も病院行った方がいいかもな〜。)

ポツリ独り言を言いながらそんなことを考えている。


どうしてこんなに病気に詳しいかと言うと、僕の両親は二人とも製薬会社で、薬の研究開発を行なっているからだ。

両親に感化されて僕も将来は新薬を作って病気の人々を救おう!と思い立ち少しずつ医学の勉強を行なっているのである。


ちなみに、勉強は医療のみじゃなく、いろいろなことを勉強している。

将来なんの役に立つ変わらないから学べるものは学んどきなさい!が父さんからの教えだ。おかげでオタク文化にまで手を出すとは父さんも思っていなかったんだろうけど。


「父さんも母さんも今日は泊まりで研究のようだし、昼まで寝て熱が下がらなかったら病院で再検査するか〜。」

そう言いながら自室のベッドに横になる。


「あ、朝の分の薬飲まなきゃ。」

思い出し、枕元に置いてあった薬を同じく枕元に置いていたいろ○すで流し込む。


「ふぅ、おやすみ」

受け取る相手のいない挨拶をここでも行い瞼を閉じると、先ほどの薬の影響かすぐ眠気が訪れた。

誤字などありましたら適宜修正していきます。

次回も是非お楽しみください。

ブックマーク、評価よろしくお願いします。

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