表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾディアック・リドゥ  作者: 鎌里 影鈴
第二章 爆裂に煌めく奇才
23/30

第二章 プロローグ

小説を面白くするには、健康より原稿を取れ。どこぞの知り合いが言ってました。

久しい投稿、鎌里 影鈴です。

『ゾディアック・リドゥ』第二章、開始します。

興味ある方は、どうぞ軽く読んでください。

よろしくお願いします。

 太陽がぎらぎらと輝く灼熱の大陸は、類を見ない高熱を放っていた。

 草もなく水もないこの大地は、まさに絶望の熱帯地獄。

 空からは眩ゆい熱線。地には揺らめく蜃気楼。

 この地を初めて訪れる者は、そろってこう言うだろう――。

 ――「こんなところに住むなんて、どうかしてる」、と。





 広いわりには照明が二つほどしかない薄暗い部屋。そこにあるのは、ガラクタにしかみえない鉄塊と、あちこちに放り込まれた器具。

 カン、カン――と、何かを叩く音が反響する。

 部屋の一番奥から響いてくるそれは、不均等なリズムで打ち付けられ、やがて消えた。

 奥にいるのは人間の倍はある大きな機械と、機械の上に乗った一人の少女。


「……出来ました」


 少女は呟き、機械から降りてすぐに自分の腕の匂いを嗅ぎ顔をしかめ、次の行動に移った。


「位置固定よし、エンジン装填よし、圧縮機、発動体、稼働準備完了――」


 何やらぶつぶつと言いながら確認を済ませると、少女は歩いて、機械の細長い部分を両手で握る。

 深く息を吸ってから、ゆっくりと腕を上げる。すると機械の先端が、それに連れて持ち上がった。

 少女は力を少し入れて機械を傾けると、手元のレバーを回す。

 ゴゥン、と重い駆動音が鳴り、機械全体が動き出す。

 次第にその響きは大きくなり、周囲をも振動させる。

 機械が揺れ、少女の腕が震え、凄まじい力が一気に膨れあがりそして――、


 巨大な爆裂音とともに、機械は宙を舞った。


「え……?」


 機械を持った少女が間の抜けた声を発した時はすでに、機械は部屋の壁を貫通して灼熱の空の彼方へと向かっていった。

二章では炎の大陸が舞台となります。

この物語で、バルサたちに何をさせようか。

ああ、頭が震えます。色んな意味で。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ