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自己紹介のホームルーム

ガララ


カイトが教室のドアを開けるとそこには




誰もいなかった


「全校集会でしたっけ?誰もいませんね」


教室を見回したカイトは机に目を向けた大きい机小さい机など


大きさが統一されていなかった


「生徒の皆さんはもう少ししたら帰ってきますからカイト君は席について待っていて下さい」


セレーヌはカイトの席まで案内すると教室から出て行ってしまった


セレーヌが教室から出て行って数分


「・・・やる事ねぇなぁ」


カイトが椅子に座って手持ち無沙汰にしていると教室のドアが開いた


ガララ


「・・・あら?誰かしら?あなたここは魔法騎士学科の教室ですよ教室を間違えたのですか?」


「え~と・・・この教室の生徒ですかね?」


「質問に質問で返すとは感心しませんね、そうですね私は魔法騎士学科の生徒アイネス・フィルハイネと申します以後お見知りおきを」


少し気品漂う金髪つりめな女の子が礼儀よく自己紹介をしてきた


「俺はカイト、今日から魔法騎士学科に通う事になったんだよろしく」


カイトが簡単な挨拶をするとアイネスは少し訝しそうにした


「今の時期に入学してくるのは珍しいですわね」


ガララ


「アイネス~待ってよ~私をおいてかないで~」


まの伸びた声で入ってきたのはまたも金髪の女の子だった どんくさそうだ


「エレミア遅いですわよ」


「アイネスが早すぎるだけ~・・・ってその男の子は?」


エレミアという名の少女がカイトの方をジッとみつめてきた


「今日から魔法騎士学科に入学する方ですわ」


「今日から・・・そうなんだ、よろしくね~」


気の抜けた挨拶にカイトは面食らったが気を取り直して挨拶をした


「よろしく、わからない事ばかりだから優しく教えてくれよ」


「は~い」


ガララ


「あ~かったり~な~全校集会!」


「ほんとほんと疲れマシネ」


「だな~オラも疲れただぁ」


大小様々な容姿の他種族が入ってきた


魔法騎士学科の生徒だろうか、カイトは黙って遠目で観察をしていた


「あ?誰だあいつ」


最初に入ってきた赤髪の少年がカイトを見て呟いた


「知らない人デシネ」


「誰なんだな~」


赤髪の少年と目があってしまった ジロっと睨まれてしまった


何故だ



ガララ


「・・・お前ら何を突っ立っているはやく席につけ」


教室に入ってきた長身の男に急かされてガヤガヤしていた教室は静まりかえった



「席に戻りますわ」


「私も~」


二人とも席に戻るようだ



皆が席につくと長身の男が喋りだした


「ホームルームをはじめる前にこの魔法騎士学科に入学する者を紹介する、前へきて自己紹介をしろ」


そう促されてカイトは席を立ち長身の男の横に移動した


「そうだな・・・自己紹介は種族名・得意な属性・名前をフルネームで皆に伝えろ」


「はい、わかりました」


カイトは素直に返事をし、その後自己紹介をし始めた


「カイト・アルメルスと言います種族はヒューマン得意な属性は光と闇です。わからない事などが多く迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします」


しんと静まりかえった教室にカイトの声だけが響いた


「よし、皆聞こえたな?カイト・アルメルス君は今日からこの魔法騎士学科の生徒となる、わからないところなどできるだけ教えてあげるように」


「もういいぞ、カイト君席につきたまえ」


「はい」


カイトが席についた事を確認すると長身の男が口を開いた


「わたしはこの教室の担当アジュール・メイガスだ種族はエルフ・得意な属性は風だ覚えておくように」


たんたんと自己紹介をしたエルフの教師はそれで終わりだという感じで次の話をしだした


「全校集会で校長の話をきいていたと思うが、今世界には黒の霧とよばれる謎の黒い穴が開き始めている」


「この穴の中から異形の生物が出てきている。魔法騎士学科は己の肉体精神を鍛え異形の生物を掃討する者たちを育成する場だ」


「皆その名に恥じぬよう日々精進するように・・・以上今日のホームルームを終了する。次の授業の準備にかかれ」


そういうとエルフの教師はさっさと出て行ってしまった


何をしたらいいかわからないカイトがボーっとしていると隣にいた男子が話しかけてきた


「よっ!入学おめでとう俺はジラートってんだよろしくな種族はウェアウルフだ」


「ウェアウルフ?珍しいなぁ」


「ウェアウルフ何て珍しくねーぞ、確かに力のあるウェアウルフは珍しいかもしれんがな俺はよえーし雑兵雑兵」


ジラートはニカッと笑ってとても親しみやすそうだった


「お前ヒューマンなのにそうはみえないんだよなぁ俺の感はあたるぞ誰か親戚に他種族いないか?」


「さぁなぁ、俺の母さんは強いけどヒューマンだって言ってたしなぁ」


「ほぉ~・・・んでお前の母さんは美人なの?俺は美人だと思うそう思うそうにちがいない」


「美人かどうかはしらんが別に特に顔が悪いという事はなかったと思う」


「ふむふむ成るほど今度おまえの家いっていいか?」


「いきなりふみこまれて俺困惑ぎみ」


カイトが困っているとさきほど話していた女の子の一人がこちらに近づいてきたアイネスだ


「カイトさんそろそろ次の授業がありますわ移動しましょうか」


「あ、はいはい移動すんのね」


「アイネス様の威光により俺様の友人作りは途中でぶった切られてしまいましたシクシク」


ジラートが泣くまねをしていた


「ジラートさんはほっておいて移動しましょうか」


「ジラートお前もはやくこいよ、次の授業なんだろ?」


「そうだな、いくか」


ジラートが立ち上がると同時にアイネスが廊下側をふりむいた


目の前にエレミアがいた


アイネスが避けるまもなくエレミアとぶつかって尻餅をついてしまった


「いたいですわね、エレミアもう少し回りをみて行動してください」


「アイネスごめんね~一緒に行こうと思って~」


エレミアが床に向かって喋っていた


どこに喋っているのだろうかとカイトがのぞくと




アイネスの頭が教室の床に転がっていた

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