表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソウル  作者: 宮川心
7/32

闇の中でもがく青年6

 闇の中でもがく青年6

 

 面白い。青葉は就職活動が始まって、企業説明会に参加するようになると、その多種多様な企業との出会いに目を輝かせた。世の中にはこんな企業もあるのか、こんな仕事もあるのか、青葉は好奇心に胸を躍らせた。情報も毎日大量にチェックした。


 しかし、選考が始まり、面接を受けるにつれて、青葉は徐々に不安に取り込まれていく。周囲の人間と比較し初め、自分の欠点ばかりに目を向けるようになった。こうなると、彼の元々の自分に対するネガティブな評価が災いし、自分を責め続け、精神を病んでいった。


 選考に行くのが怖くなり、説明会に参加する意欲も薄れていった。こんなことではだめだ。自分を叩いて説明会に出席しても、何も感じない。どの企業のどの人の話を聞いても、まったく興味が湧かなかった。毎日送られてくる大量の就職関連のメールも彼を追い詰めた。メールボックスを確認するのが怖くなり、何十、何百、何千と未読のメールがほこりのように堆積した。そんな状態でも彼は、必要最低限の大学の課題をこなし、研究を行い続けていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ