表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソウル  作者: 宮川心
6/32

闇の中でもがく青年5

 闇の中でもがく青年5

 

 青葉俊介はもともと物静か人間で、元気に外を走り回るタイプの子供ではなかった。しかし、どんなタイプの人間でもそのうち、気の合う仲間はできる。その出会いが早いか遅いかの違いや、タイミングというものはあるが。

 

 彼は幸運にも、小学校、中学校、高校、大学でそれぞれ友達ができた。ただし、青葉は自分に対してネガティブな評価を下すことが多かった。私は物静かな人間で、個性が薄い、面白い話題も提供できない。そんな引け目から、青葉は友達と仲良くなっても、自分と一緒にいても楽しくないのではないか、相手は迷惑だと思っていないか。この考えから、脱却できなかった。

 

 その為、友達ができても、自分から深く関わる事を避けるようになった。それでも、学生生活には大きな問題は起こらなかった。周囲の人間からは物静かだが、仲良くなれば問題なく会話できる。難しいところはあるが、無害な人という評価を受けていた。性格は真面目で、時間にも正確だし、成績も悪くない。リーダーシップは無いが、任された事はきちんとできる人間ということで、先生から問題児として扱われる事は皆無だった。

 

 何事もたんたんと、こなしてきた彼がつまずいたのは、就職活動だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ