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目覚めし者 その5

[オイ。ピクシー仕事の依頼だ][ウルセーナー!今、忙しいんだ!パトレシアの奴が上手くやってるか見てるんだから!後にしてくれ!][読み上げるぞ!本日未明、処刑人 ジャック・ギャザリス。連れて来い!この砂時計が処刑人の寿命だ。置いとくぞ。わかったか?][アア。その辺に置いといてくれよ。ジャーな]




[フーン。ジャック・ギャザリスね。さて…………どこかで聞いた名だなあ。気のせいか?フーン。パトレシアの場所は近くか?さて、荷造りしてでかけるか]




ピクシーは再び下界に降り立った。生命の砂時計を片手に彼は現場へ向かうのだった。






[久しぶりだな。主よ][パトレシア。しばらくだな。元気だったか?][元気?………まあまあだな。新世界も悪く無いぜ][………お前の仲間には会えたのか?向こうで][アア。皆元気に走り回っていたさ。向こうで。本題に入ろうか?パンドラの聖杯を引き離すのだ。それから、仮面邪教僧。連中との付き合いも断ち切れ!][…………パトレシア。お前そんな事を言いに戻って来たのか?]




アドニスは腕を組みながらその情景を焼き付けていた。[グスン。………良い話しじゃねーの?アア。傑作だな。…………だがな…………]

アドニスは妖しい妖気を感じていた。




[何者だ?何者かが二人の間に入ろうとしている。何人たりとも許さんぞ!俺の流儀に反する。神の名を借りて成敗してやろう]アドニスは辺りを警戒した。




[ホウ。ワシの妖気に気づくとは。オヌシやるのう?]木の幹にぶら下がっていた老人に出会った。[我が名は火の神インフェルノの遣いアドニス。貴様は?][ホホウ。こりゃーご苦労なこった。ワシは仮面邪教僧、死刑施行人のリーパー。今宵、ジャック・ギャザリスを始末しに来たのじゃがのう][仮面邪教僧、死刑施行人?………随分と面倒な奴じゃねーか?今は去れ!][そうはいかないんじゃがのー。もうすぐ闇の欠片が出るんじゃ。回収しなくてはのう][ジャック・ギャザリスに取り付いた闇の欠片。パンドラの聖杯に封印されていた欠片か?][あやつの死刑はついでじゃがのう。取り付いた主ごと狩れとの依頼じゃ][どうでもいいが、じいさんよ。人と話す時にはクサリガマ位締まったらどうだい?歳はとりたく無いな。礼儀も知らんほど寝ぼけたか?][そうじゃったのう。ヨッコラショっと。少し休ませてもらおうかの。木の幹にぶら下がるのも疲れての][1つ聞きたい事がある。あんたもガントレッドオーブを狙っているのか?][まあ、奴が任務に失敗したらじゃがのう。手に入らないと知ってるから死刑施行人を呼んだんじゃなかろか?][…………仮面邪教僧。任務に失敗した者の命さえ病める事を恐れない。恐ろしい組織だな]





アドニスは改めて仮面邪教僧のテロ活動の恐ろしさを知った。




その時、地震と共に、アインシャークの城が浮き上がる。






[主よ。アレはなんだ!][ガントレッドオーブ。覚醒したこの国の宝珠。チッ………奴等め!しくじりやがった。骸骨剣士にしちゃ上出来か][ガントレッドオーブ。ジャック・ギャザリスが………モト主が求めた力か?]





[人間の皇帝よ。やりおった。俺が守ろうとした、世界の調和が動き始めた][ホホウ。歳はとるもんじゃのう。聖騎士ロキの飛空挺かいのう。こりゃ見物じゃ][聖騎士ロキ。太古の剣士か?赤き鎧の騎士、ロキ]





パトレシアとジャック・ギャザリスは城を見上げた。



少し離れた所でアドニスとリーパーも見つめていた。




目覚めし者 完結。




次回、エンドレス レクイエム

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