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目覚めし者 その2

ガントレットオーブ。それは神々から授けられた兵器。世界が混沌に包まれた時、兵器の封印は解かれる。




アインシャークは先祖代々伝わるガントレットオーブを手にする。金色に輝く鎧槍。




彼が手にすると光に包まれた。




[クッ!見えない。レイン!何が起こっているんだ!][鎧槍が導いている。アインシャークを。全ては神々のシナリオに任せるしかない][レイン。………もし………もしもだが、あの兵器が邪神の兵器なら………][カエサル。いずれにしても我々の扱える代物では無いと言う事さ。古代から伝わる世代交代の儀式だ]





鎧槍はアインシャークの心に語りかける。




[アインシャークよ。我が名は、ロキ][ロキ?古代史の世界で浮游城を建設したと云われる始皇帝ロキ][そう。我が名はロキ。始皇帝ロキ。さあ、槍を構えよ。邪神パイロンの復活が近い。時が生命を黙示録に導く][邪神パイロン?黙示録?………ご先祖様。この鎧槍は………][私の生きた時代に邪神を封印した槍。私の他に8人いた。8人の聖騎士。お前はこの槍の導きにより、集めるのだ。ガントレットオーブを。そして継承された剣士を]アインシャークは槍に手を伸ばす。[他に道は無いのですか?ロキ様。ガントレットオーブを集めているのなら貴殿方が…………][我々の時代では無いのだ。我々は導くだけ。継承されし騎士を導くだけ。そうやって新世界を作って来たではないか?いつも。どんな時も。我々は見ていたのだよ][………見ていた。世界のゆくえを。ただ………見ていた]




アインシャークは地面に突き刺さった槍を抜いた。槍は赤い光を放ち、アインシャークにまとわり付く。





[………力がみなぎる。これが太古の力か?]



目を覆うような、激しい光と共にアインシャークは歩いて来た。





[アインシャーク!何が起こっているんだ?]カエサルは心配して駆け寄った。[…………ロキ。始皇帝ロキに会ってきた。………夢か?][オオ。その姿は!]カエサルは驚いた。[青き髪の赤き鎧を纏った騎士。邪神パイロンを封印した聖騎士ロキ]レインは腰を抜かした。





[そう。この槍に封印されていたのは。始皇帝ロキ。彼は我々を。この世界を見ていた。彼はガントレットオーブを集めよと言っていた。この槍が導くと]





その時、激しい地震が起こった。





[レイン!カエサル!城が崩れる!出るぞ!]




三人は急いで城の外に出た。[急げ!レイン!カエサル!城が崩れるぞ!]




城は巨大な光に包まれ、光は、球体となり、大陸から離陸した。





激しい地震の中、三人は目を凝らして城を見つめていた。





[我が城が鳴いている。まるで、この時が来るのを待っていたかの様に]アインシャークは槍を見つめていた。





ご先祖様。貴方は我々に何を見せてくださるのですか?この宇宙の何処かで我々の行動を見ているのですか?




槍は何も答えなかった。





火の神、インフェルノは神々の星から、アインシャークを見ていた。




[インフェルノ様。いかがなさいますか?][ウム。聖騎士ロキよ。味な真似をしおって][王位継承とは、考えましたね。アドニス一人で充分ですかね?][フン。あの青二才も良い修行になるであろうな。まあ良い。暫く様子を見ようか?]





続く

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