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ガントレットオーブの覚醒

人間の皇帝アインシャーク。彼は浮游城を領土とする、若き皇帝だった。ある日、ジャック・ギャザリスと名乗る仮面邪教僧が彼の領土に上陸する。仮面邪教僧は太古の邪神、パイロンを復活しようと、世界中から、宝珠ガントレットオーブを集めようと躍起になっていた。ジャックは警備員を操り城に送り込む。




世界の危機を感じた火の神、インフェルノはアドニスを遣いとして送り込む。



ジャックの愛馬パトレシアと合流した、アドニスは浮游城に上陸する。




ジャックと向かい合うパトレシア。



城内では、ジャックに操られた警備員、骸骨剣士と向かい合うアインシャークの幼馴染み、剣士カエサルと神父レイン。彼らはジャックに敗戦したあと、城に駆けつけるのだった。

レインとカエサルは操られし者、骸骨剣士と向かい合った。[カエサル。コイツらは警備員だ。あまりやり過ぎるなよ][だがよ、レイン。連中の出方にもよるぜ。たとえ浮游城の警備員だろうが、敵は敵だ]




骸骨剣士はカラカラと音を立てながら向かって来る。[来るぞ!カエサル!ガードマジック。セットアップ!]レインの魔法がカエサルを包む。[レイン。魔法のリミットは?][3分だ。3分以内なら、防御力が上がってるぜ][いこうか?モト、警備員さんよ]カエサルは刀を構えた。





骸骨剣士は二人いた。カエサルは一人を階段の下に蹴り飛ばし、もう一人に斬りかかる。つばぜり合いになり、素早くしゃがみ、ローキックを当て、距離を取る。骸骨剣士の刀が飛ばされる。骸骨剣士は肩の骨が外れたらしく前屈みになって立ち上がる。




[レイン。コイツらまだ向かって来るみたいだぜ][残り2分だ。魔法が切れたらしばらく使えなくなる][さて、どうするかな?今の攻撃でも、ケロッとしてやがる。骸骨剣士か?………レイン。奴の属性は分析できたか?][土の属性らしいな][土に効くのは水か。アクアソード。リンクアップ]




カエサルの魔法に刀が反応し水色に輝く。




[行くぜー!セリャー!]カエサルは再び骸骨剣士に向かった。左足を引き、体制を低く構え、刀を横に振る。水の力を帯びた刀は、骸骨剣士の肋骨に当たる。[チェスト!]左足を引き上げ右足で一本立ちし、胸に向かって刀を突き刺す。突き刺した刀をそのまま振り上げ投げ飛ばす。残像を残しながら宙に浮く骸骨剣士。ガクッと力が抜けそのまま倒れる。[チェックメイトだ]





[カエサル。こっちもタイムアウトだ。しばらく補助魔法は使えないぞ]




[さてと、階段に蹴り落とした奴は?]カエサルは螺旋階段の下を覗いた。[アチャー。バラバラだ。やり過ぎちまったか?][早めに決着が着いて良かったな。さあ、行こうか。アインシャークが心配だ]カエサルは刀を鞘にしまい、皇帝の部屋に駆けつけた。





[いない?レイン!いないぞ][この壁おかしくないか?少しずれてる]二人は地下に続く螺旋階段を見つけた。[この奥に隠れてるのか?][それ以外道は無いだろ?行こう。レイン]二人はロウソクを片手に階段を降りた。





[こんな広い、地下通路が、城の奥に。…………カエサル。突き当たりがぼんやり光っている。あれを目印に進もう]






[アインシャーク!無事か?]二人は突き当たりの扉を開けた。[アア。二人とも。やったのか?あの剣士は][アインシャーク。ここは?][宝物庫だ。さっきの剣士を史記で見たことがあってな。調べに来た。だが…………][あれが、ガントレットオーブ。輝いている][カエサル、レイン。聞いた事があるか?兵器が主を導いている。まるで、これがお前の武器だと…………][つまり………兵器の世代交代。親から子へ。先祖から先祖に繋ぐ架け橋か?]レインは話を整理した。[アインシャーク。俺達は構わないぜ。お前がその武器を構えるなら、付き合うまでだ。それが、幼馴染みの契りだろ?][そうだな。俺も神父様なんてガラじゃないし。一度乗った船だ。付き合うぜ。船長さん][………お前たち…………俺にガントレットオーブを構えろと?敵は殺ったんだろ?][アインシャーク。あくまでも今回はだ。いずれ、お前も戦場に出る。またあんな輩が出たら…………][………わかった。ガントレットオーブを手に取ろう。私も初めて手に取る。どうなるかはわからない。二人とも。私の後ろを警戒しておいてくれないか?]





アインシャークはガントレットオーブの前に立った。





金色に輝く鎧を纏った槍。それが皇帝とガントレットオーブの出会いだった。






続く

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