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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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和哉くんも慰められたい……!

生まれはいいが育ちが悪いので、子供の頃から愚痴っぽかったらしい。自分では意識してなかったけど、小学校5年ぐらいの時に母親が学校に提出する書類に書いてあった。

その書類の頭のところにはマルに秘って書いてあった。

当時すでに家庭崩壊と不登校と離婚後も続くDVで身も心もボロボロだった時期で、頭にはデッカイ円形脱毛症があったし、精神科にもしばらく通うことになった。

人生初のODもこの時期だ。何時間も待たされたあげく二分ぐらい話をして漸く寄越された錠剤がちっとも効かないんで沢山飲めばいいかと思ってラムネみてえにボリボリぱっくんしたら宇宙がぐるぐる回りだして七転八倒、吐くわ泣くわで大変だった。

で、そのマル秘ファイルによれば私の欠点は「愚痴が多い」だった。


学校休んで市民病院で診察してもらってれば病人なので別段そこは構わなかったし、祖父母の受診ついでなので売店でアイスも買ってもらえた。帰りは親類が経営している喫茶店に寄って、それで家に帰る。

家に帰れば、学校に行けば、そしてまた帰ってきても……自分に安住できる居場所は無かった。どこに居ても暴力、暴言、陰口、被害妄想が付いて回った。

だから口癖のように「どうせ」「だって」と言っていた。


母にしてみれば毎日毎日「だってだってどうせどうせでもでも」ばかり言うんじゃ幾ら自分がお腹を痛めて生んだ長男坊でも嫌になるだろう。

ある日とうとう

「お前より辛い人なんかゴマンと居るわ!!」

と号泣しながら怒鳴りつけられた。最後の砦のはずだった母親にまでそういわれて、遂に家にもいられなくなった私は学校に行くフリをして近所の県営団地に住む父方の祖父母を頼った。

もしもし、サノカズヤの祖父ですが…とおじいちゃんに電話してもらい(嘘は言ってないもんな)学校を休んで日がな一日MOTHER2をやっていた。


祖父母宅の六畳の和室、そこに置かれたテレビの中だけが私の居場所だった。


そんな時期を経て、まあなんのかんのしてトシだけは食った。

世の中これだけ物が溢れて便利なのにずっと心だけ満たされずに過ごしてきて、結局オトナにもなってない。成長もしてない。育ったということがない。

淋しいまま、トシだけ食った。

失ったものは多い、若さや時間や夢もだけど……私が失ったのは弱音を吐く場所、だった。


なーーんだか知らないが、昔から弱音を吐くと怒られる。

愚痴を吐くと叱られる。

こればっかりはリアルもネットも何もない。

とにかく愚痴弱音泣き言が吐けない。

何を言われてもしんどい時に、いちばんしんどいことを言われる。

〝お前なら出来る〟

もうこれ以上は無理だっつってんだろ!

だからキツイって言ってるんじゃねえか。


それなのに、お前ならもっと、お前だけじゃない、お前なんか、ずっと言われる。ガキだった私に何を期待して何を夢見て何を背負わせてるか知らないが、お前のために我慢してやる義理なんかない。お前のために生きてるわけじゃない。

自分で自分をよぉく知ってるうえに、今まで散々な思いをして、ようやくこぼした弱音をお前は拾い上げて口にねじ込んで、泥まみれのそれをまた飲み込んで走れというのか。


なんかそんなことばかりあった。

特にmixiとfacebookの時。

つまり割とリアルに近い。

そういう関係性の人たちからこそ、辛い時は慰めてほしかったのだろう。ずっと寂しくて、人を好きであることや誰かに愛されることなんか実感したことすらなくて、いまだにわからないでいるのに。

何故か自分だけは素寒貧でも往来に立たされているような気分で、とても傷ついたという話。


ようやくの上にようやくこぼせるようになったのは、本当にココ数年。

それもまあごくごく限られた場所と、そこに居てくれる人だけ。

つまりココだ。

大体、身近な人ほど私の書いたものなど読まない。今きっとこれを読んでくださっている方は、たまさか見つけて来てくれたか、よほど書いたものを追いかけてくださっているか、いずれにしても私が普段から好きだったり、その人の書いたものを読んでいる人ではあるまい。だってそういう人らが読んだら分かるようなこと、こないだ書いて(もう消して)みたけどなんも言われなかったし。


なので見てないと確信して言うけど、あっこの人べつにオレの書いたもんは読まねえんだな。こっちは買ってまで読んで感想書くけど、この人がオレの書いたもの読むのってその感想ぐらいのもんだな。と思ったもん。

人に会いたくない、といったそばから誰かと出かけてたり、こっちの話を遮ってまで同じ話を繰り返して自己主張だけとにかく曲げようとしなかったり、まあそういうことって誰しもあるもので。私も誰かに同じようなことをしているし、もっとひどいことしてる。大体、妙に丁重かつ大げさな言い回しをされるくらいなら少々雑に扱われるほうがマシだともいえるわけで。

断ったり雑にしたりできる程度には、信頼されてるというか、そこまで気を使わないでくれているのかな。とも思える。ときもある。普段は気にならないけど、まあへこんでると色々勘ぐることもあるよねって。……そういう自覚があるからって他人のことまでアレコレ言って良いわけじゃないが、まあしかし虚しくなる時もあって。

その一つが、こういう創作関係の横のつながりに徒労を憶えたときで。


もしここ読んでて、これから絵でも字でも創作したいって言うなら、創作アカウントなんか絶対フォローしなくていい。

あいつらが興味あるのは自分への反応だけで、他人の書いたものになんか1mmの敬意も興味もないぞ。

もうそれは文フリ東京でイヤってほど実感した。こんなに自分のことしか興味ない連中と同じ場所に居たって何の意味も収穫も無い。楽しかったのは知り合いが来てくれたり、作家の神薫さん・ツダイーンさんご夫妻と出会えたことぐらい。あと何よりあのとき一緒に出てくれた人が良かった(全部面倒も見てくれた)からで、自分一人でこんなこと絶対やらないし、こうだとわかったら二度と出ない。

どいつとこいつと、って名前出してやりたいぐらいムカついたのが二人いるけど、二人とも名前は忘れた。見た目とかどんなもの作ってたかもボンヤリ覚えている。

今でも活動してるかは知らん。


こういうことだって、書くそばから逆張りしてモノ言うのが呼吸をするより自然な連中ってのが居て、なんだか知らないが善意と正義で突っかかってくる。

画面越しならどんだけヘラヘラしてもブン殴られないと思って……。


そういうわけで鬱屈としているときに、そのまま鬱屈を投げつけられる場所をなくしたことで、それをより煮詰まって毒素の濃くなった〝作品〟として放り出すようになったのが、この場所です。


このシリーズ、どこまでいつまで続くかわからないけど、自分の心のどす黒い海溝か宇宙ゴミみたいなものをしっかり洗いざらい書いてみたいと思っている。

書ける範囲で……気になることは直接、聞いてくれ。

シーシャでもしながらボソボソ話すから。


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