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#対人依存症。和哉くんは生きづらい!  作者: 佐野和哉


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対人依存症14.未練は置いておけばいい


誰かに会いたい、誰かにそばに居てほしい。でも、誰にも会いたくない。誰にも近寄らないでほしい。なんだろうな、この感覚。

寂しいんだけど、疎ましいというか。


ここを書き始めて、あとで読み返すと、たぶん私ずっと他者評価に依存していて。

誰にどう思われて、好かれて嫌われて、ということに随分と執着しているように思う。喜んでもらうのはうれしいし、好きになってもらいたいと思って生きていたと思う。

でも実際、喧嘩や意見の相違があったわけじゃないのに、もっと根本的な部分で合わなくて離れてく人が多くいて。それは、まあそうなんだけど、好きだった人ほど後で離れたときサミシイじゃんか。

その寂しさをずっとどこかに一旦置いておくことも出来ずにいるんじゃないか、と思う。


私がとても好きな人のひとりが、前に話してくれたことがあった。

「今とりあえず自分をここに置いておく。あとでまた取りに戻ればいいし、そう出来るようにしていたい」

自分を一旦そこに置いて、何か他のことしてても、あとでまた取りに戻ればいいし、そう出来るように生きていく。

とても前向きで、かつ合理的だし…なにより自分を大切にできてると思う。その人は自分で自分がちゃんと好きなのだ。

未練とか、ないんだろうか。

後悔とか、あるんだろうか。

今度また会えたら聞いてみたい。もっと話をしていたいと思える人が、時々でも自分とも話してくれるのは有難いし幸せなことだなと思う。


でもそれは、自分がそんな人と過ごせることへの感謝なのだろうか。自己満足なんじゃなかろうか。ここへそれを書くと、なんか〝ひけらかしてる〟ふうにならないだろうか。


今までずっと、この手の後ろ向きなことはあまり書かなかった。

書いても怒られたり疎まれたり気を使わせてしまったり…ロクなことがなかったから。誰も楽しくないだろうし。そう思ってたけど、結局それを堪えても書く作品が暗いのだから同じことだった。

でもまだ作品として出したものなら、それ(創作物であるという事実)が一つクッションになってくれてたけど、この形だとそれがもうちょい〝ナマ〟に近くなる。

コンドーム付けたまま出すか、つけずに外に出すか、ぐらいの差。

結構でかいな。


もう、全ては余裕のなさの産物でしかなくて。

余裕があって前を向いていれば、未練も目には入らない。入っても置いておけばいい。

いつか取りに戻るから。


その時そこで、まだ会いたい人が待っててくれるなら、そんな嬉しいことは無い。

実際そうじゃん。約束して、それを守ってくれる人がいる。

そのために努力してくれることって、すごいことだ。

時間やお金を使って過ごしてくれる。日時やお店を選んで決めて、それを記憶してくれる。

それだけでも十分じゃないか。幸せなことだよ。


ずっと自分で自分に言い聞かせている。

待っていてほしい。好きでいてほしい、好きでいさせてほしい。

そのために自分も、自分を好きでいなきゃな。とは、いつも思う。


思うけど上手くいかない。

そうして萎えて折れ曲がった心に雨が降って、虹なんか出たって、もう誰も見向きもしないと思って。


だけどそれを、また凝りもせずここに書いている。


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