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83話:勝さんのクルストフィア語講座

言語を学ぶのは超難しいよね。

異世界生活七十八日目


今日から勝さんの語学講座の始まりだ。


「あ~、メグミちゃん、徹くんまずは基本的なことから言っていくが、この世界の名前がクルストフィアだ。500年前くらいまで一つの帝国が、ほとんどの地域を支配していたので、クルストフィアの言語は中央大陸共通語が世界中で使われているぞ」


「それは東方もそうなんですか?」


「一時はすごく仲が悪かったけど、虚無に対抗するために交流が盛んだったから、ちょっと方言とかはあるかもだが、おおむね一緒だ。つまり俺の講座を受け終わったら、この世界のどこの人間とも大体の会話ができるぞ!」


「へえ、便利ですねぇ」


「まあこの世界の生きる人たちの必要に迫られてという感じだな。今後はもしかしたら言葉が変わっていくかもしれないがな」


「え、じゃあ今覚えても駄目じゃねえか」


「徹くん、俺たちの時間間隔スパンだと言葉の変化があるかもだけど、普通の人間なら、今学んだものが死ぬまで有益だから……」


「そんなもんか。まあメグミと違って、俺たちは念話だから大体の意味が通じればいいしな」


「そういうこと、基本が出来てれば応用が利くわけだ」


「よし、ではまずは挨拶からだ。クルストフィア語のこんにちははこうだ!『コンニチハ』」


「あ、もしかして、わたしのカニさん自動翻訳機能が悪さしてるのかな?意味は思いっきり【こんにちは】に感じるけど音が全く違う感じに聞こえる……」


「え?そうなの?じゃあ聞こえたまんま繰り返してくれ。『コンニチハ』」


「『コンニチハ』……言えてます?」


「おお、いい感じだぞ!なかなか筋がいいな、じゃあ次は感謝の言葉だ。『アリガトウ』」


「『アリガトウ』……なんか変な感じがしますね」


「この二つが分かれば大体のことは解決するぞ!」


「勝さん。でもこれだと相手の言ってることが全然わかんないですよ!」


「ん?そりゃそうだ。それはこれからだ。とりあえず俺の言ってるい意味は分かるというアドバンテージを活かして、いきなりクルストフィア語で話しかけるぞ」


「『キョウハ サカナヲ ウリニ キマシタ イクラデ カイトッテ クレマスカ』」


「ふんふん、魚を売りに行くときの言葉ですね、意味は分かるけど全然音が違いますね」


「メグミちゃんの目的は売買だからな、その辺を中心に指導していくぞ!」


「うーん、でもこれはかなり時間がかかりそうですね。頭がこんがらがります」


「時間はまだまだあるからのんびりやっていこう」


「勝~退屈だぞ~」


「徹くんは飽きたら帰ってもいいんだよ?」


「は!?途中で投げ出したりしねえし!」


「じゃあ、静かに授業を受けてなさい」


「ぐぬぬ、いきなり先生面しやがって」


「そういえばクルストフィアのお金ってどうなってるんですか?」


「あー、金貨とか銀貨とかの硬貨を使った経済だな」


「ほうほう、卵はいくらぐらいでしょうか?」


「銅貨3枚くらいで買えると思うぞ。」


「それって安いんですか?」


「鶏自体は銀貨2枚で、銅貨100枚で銀貨1枚だから格安だと思うぞ」


「鶏に比べて格安なのはわかるんですけど、こっちのお魚とか売ったお金で買えるのかな……」


「巨大鯖だけでも銀貨3枚くらい価値あると思うから、十分買えると思うぞ」


「へえ、鯖は鶏より高いんだねぇ」


「こっちの生物は大きすぎるから、東方だと希少価値がつくのさ」


「そうなんですねえ。じゃあ鰹節も結構良い値で売れるかも」


「東方は出汁文化それなりにあるから、鰹節も喜ばれるだろうねえ。ああでもカニたちはあまり連れてかない方がいいぞ、食材と思われるか、パニックになるかのどっちかだからな」


「ミコちゃんとかコメちゃんズくらいなら、なんとかならないかなあ」


「まあメグミちゃんに密着してるなら、そういうペットみたいな捉え方されるから、大丈夫だと思う」


「心配なら俺がついてくぞ!」


「徹君は絶対行ったらだめだ。戦争になる」


「は、戦争になんてならねえよ。俺とまともに戦えるのは勝だけだ。勝負にならん」


「一方的に町を破壊したら買い物にならんだろ!」


「それもそうだな」


「わたし結構頑丈で力もあるから大丈夫だよ徹くん」


「確かにメグミは並の人間より力持ちだな……」


「まあまあ、まだ買い物に行くのは先の話だから。講座の続きをするぞ!」


「はーい」


勝さんのクルストフィア講座は連日続くのであった。

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございます!

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