70話:運動会の準備
最近の運動会は春にやるところもあるらしいですね。
異世界生活六十七日目
わたしたちを地上に送り届けた後、勝さんは東の海に帰っていった。
勝さんが帰る前に大きなハサミで浜辺を削ってくれたので、
アッシーくんが住む冷水プール作りはかなり工期を短縮できたらしい。
大きさは正義だとオカちゃんが羨ましそうにしていた。
今は仕上げをヤマトくんとホリくんがしている。
まだ完成はしていないけど、アッシーくんにはもう入ってもらった。
アッシーくんがコメちゃんズとちょうどいい水温を探っている姿は微笑ましかった。
そして、運動会の準備である。
「ふむ、種目は、丸太引き、海遊競争、砂玉転がしか」
「丸太引きはガザ爺、ヤッシー、センシくんはマストでしょう。メグミ様、力の一族と競った時のように10匹までなどの制限はあるのですか?」
「丸太につかまれるなら何匹でもいいって、勝さんは言ってたよ」
「となると、ある程度小柄で力があるものが参加するのがいいでしょうね」
「でも重さもないと相手に引っ張られちまうぜ?」
「そこは新しく仲間になった、アッシーくんを最後尾につければいいだろう」
「メグミ様。アッシーくんも参加してくれるのですよね?」
「うん、みんなで一緒に活動するのが楽しみって言ってたよ」
「あれだけ大きな仲間がいるのは頼りになりますなあ」
「大きすぎて、ちょっとホールに入れないのが、かわいそうだけどね……」
「入口から見てる…大丈夫…」
「おわー!居たのですぞ!?」
「アッシーくんは物静かですからね……」
「さて、丸太引きは後はオカちゃんたちで埋めるとして次は海遊競争ですか……」
「海中のコースを、一番早く3周したら、勝ちなんだって!コース作りは勝さんがしてくれるみたい。明日には完成するとか言ってたから走る前に確認できると思うよ!」
「これは代表者一名なのでしょうか?」
「各チーム3匹まで代表を出すって言ってたよ」
「なるほど、では私とワタルくんが適任でしょうか」
「浅瀬なら私もそこそこいけるぞ」
「あんまり深いところは暗いから浅いところにコースは作るって言ってたよ」
「では、モクさんも参加してもらいましょう」
「最後の種目は砂玉転がしでしたね」
「うん。最初は小さい砂玉から始めて、どんどん大きくしていって、最初にゴールしたチームの勝ちだって。これは何匹でやってもいいって言ってたよ」
「最初はミコちゃんにコメちゃんズを指揮してもらって、大きくなってきたらみんなで転がすのがよさそうですね」
「この砂浜コースの制作担当はわたしたちだから頑張ってつくろうね!」
「といっても、砂浜の流木や石の片付けぐらいですけどね」
「それがとっても大変なんだよ」
「俺たち土木班にまかせればあっというまだぜメグミ!」
「頼もしい!でもヤマトくんとかが冷水プールの仕上げが終わらないとスタートのアーチとか作れないよね?」
「フフフ、もう終わったよフフフ」
「あ、ホリくん!もう終わったの!?早いね」
「まあ周囲を固めるだけの作業だからな半日もかからん。それでスタートのアーチだったか。ヤッシーを連れていくぞ」
「うん、気を付けてね!」
「拠点づくりとはまた別のわくわくがあるのう……」
「目指すは優勝だね!」
「でも、キワミくんたちはとんでもなく強そうでしたぞ……」
「ケイちゃんやる前から弱気ではいけません!我々には我々の強みがあるんですから!あのズワイガニたちには絶対負けませんよ!」
「ワタルくんは平均的って言われたのを気にしているようじゃのう」
各競技の割り振りを決め、担当したコース作りも順調に進めてわたしたちは運動会当日を待つのであった。
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