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異世界転生、残り99回  作者: いわのこへ
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私の名前は八木なつみ。


21歳の大学生だ。


平日は大学の数少ない授業に顔を出し、友達とカラオケに行っては、夜からは飲食店でのアルバイト。


きっと、みんな今頃、LINEで来月の旅行の計画を練っているんだろうな。


そのためにも頑張ってお小遣い稼がなきゃ。


そう思いながら、20代後半ほどのサラリーマン共の愚痴を聞きながら接客を急いでいた。


私は家系にしては意外と身長が高く、166cmほどだ。


確かひいおばあちゃんがかなり高身長だったと聞いたけど会ったことも写真を見たこともないからなんとも言えない。


そして意外と食べても太らない体質で皮下脂肪も少ない。


ありがとう、ひいおばあちゃん。


割と昔から運動神経も良い方で


高校時代は長距離選手として県で名が通っていたが、大学に来てからは堕落の日々。


ノートを取るわけでもない大学の授業に顔を出し、夕方からはアルバイト。


そして家に帰ってからはYoutubeを開いてはお気に入りの韓国アイドルの動画を漁り、


録画していたアニメを見ては寝落ちする毎日。


将来何になりたいわけでもなく。


時には電話で友達のイチャイチャ話を聞き、愚痴を聞き、もちろん相談にも乗る。


私は外面はいいやつでいたいのだ。


昔お父さんに言われたことがある。


「お前は外面だけは良いからな」


当時はバカだったのか、それを褒め言葉だと思っていた。


「良いからな」なんて語尾についたらそりゃ褒められてるとも思ってしまうさ。


なんせ、高校時代は家に帰ってはろくに部屋の掃除もせず、弟をパシリに遣い、ソファーを陣取って好きなテレビ番組を見ながらお母さんの作った料理を食べては部屋に篭って友達と電話。


そしてたまに聞こえる夫婦喧嘩には一切仲介せず、いつものことだと、こうはなりたくないとため息をつく。


当時は24歳頃には良い旦那さん見つけて結婚して幸せになるんだと。


さっさと親元を離れて自分の人生を歩みたいと思っていた。



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