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少なめの星
時々すごく綺麗に星が見える時があります。本当に時々。
曇りなく輝く光のつぶたち
数える気もないのに指をさした
沈黙の輝きを見せた流動光
すべて壊すような輝きが蠢き始める
存在を許さない倫理に抗おうとする
そのたびに僕は星になるように祈った
何も浮かばない黒色の鏡の中をもがくように
誰も蠢きの光を見ようとしない
吹き消せば消えてしまう輝きと同一視
消えてしまった灯火は存在すらない
必死に蠢き続けても地に落ちる火に価値はない
焼きつくす無数の黒炎は昇華を許さない
醜い異形の炎が星々を崩落させていく
誰も 誰も 誰も
落ちる 落ちる 落ちる
焼け爛れた星が降りる
今度こそ焼きつくさんとする光たちが
煌々と自らの醜い表面を晒す
焼きつくされた自尊心に光の再臨




