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死穢の光
唐突に降りだす雪に驚嘆する今日このごろ
見えない寂寥が浮かんでいる
暗い水面に映された孤独
すべて無に帰った時に水が濁った
憂う太陽が撒き散らした光の束
暮れた蠢く記憶
誰もいなくなってしまった
でもここにいた記憶
誰かいたはずの記憶に問いかける
「人は平等ですか?」と
無駄なあがきを繰り返した
結果は光が集まった
どこまでも曇った穢れた光
淡い水を汚していく
白色のガラスは破損を繰り返して
やがて完全に崩壊した
次の湖にいこう
次は誰もいない
沈黙しか存在しない
疎通しない湖のもと
君とともに戻ろう
また光が森を包む前に
死穢の光たちの行進を




