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大水源
某AIアクションゲームとは一切関係がありません。
この世はいわば水源
あらゆる命がそこで生まれ死ぬ
皆水を求めて彷徨う
水のためならなんでもする
他者を殺すことすら躊躇わない
誰も非難しない
皆やっている
水しか求めていない
深々とした水面に触れるカミサマの手
一粒掬えば 波が生まれる
波紋を浮かべながら水が枯れる
大水源の中にある神の手の存在を
認めることは誰もしない
存在証明がない神の手は水面をかき乱す
再び水源は地へと戻り
すべてが滅びる
どこかの本の一節だった
これを読み頃には僕はいないだろう
だって本は僕が作るのだから。




