表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白い世  作者: 古井雅
56/80

水底より

永遠の0を見てたら書きたくなっちゃった。ちなみにその時、私の住んでいる地域は酷い雨でした。

ある日ベチャベチャの手紙が届く

その手紙は水に濡れている

文字は何も書いていない

でもひと目見るだけで読み取れる

積年の歴史を水と共に積み上げて

堆積する悲しみの水


最初は誰も望まなかった

優しい雨に打たれることしか望まない

いつしかそれは涙の海に変わっていた

涙の海より涙の雨へ


水底に沈む善意が虚しく木霊する

悲しみに満たされた淡いネイビーブルー

黙しながらすべてを語る水底の手紙

いつも誰かの慟哭(こえ)が聞こえる地上と対比するように

悲劇的な雨音をたぐり寄せる


手紙はまた紡がれる

手紙は誰に触れられても黙するだけ

黙っていても伝わるから

悲劇の水で満たされた封筒が

新たに生まれる事のないように

手紙は切に願いながら

水底より

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ