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白い世  作者: 古井雅
54/80

純白

マグカップを買ったら思ったより大きかったんですが、マグカップで大きいほうが使えると思います。

狂う旋律 ピアノから滴り落ちる水

誰も弾いていないのに 悲しそうに声を上げるピアノ線

軋むような声も一緒に 水音に溶ける


雨音を手繰るような連音が鳴ると 不知火が浮かぶ

不規則なリズムにまかせて指を這わせる


暁闇(よあけ)前のこと

誰もひかないピアノが泣き声をあげる

水が血だまりに変わる

不思議と純白へと染まるピアノの鍵盤

それを叩くと すべてが分かる


誰も拒まないピアノの音色

水音とともに溶ける人の群れ

浮かんだ鏡像に触れる悲痛な音色(こえ)

誰も望まず誰もが拒まない

そんな音色


今日も暁闇が開ける頃

純白は赤とも黒ともつかぬ色へ変わる

また鏡にうつた宝物でみようか


誰も座っていない椅子に腰を掛けると


またピアノが軋み声が上げた。

僕はその様子を泣きながら見てた。

拒まれないように。


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