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想い出の庭
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雨宿り 通り雨
何処にあるか覚えていないほど小さな庭には
鬼が住んでいます
勿論 実際に鬼がいるわけではありません
その鬼は誰にも見ることは出来ず たった一人寂しそうに空をみあげてます
鬼とは 一体何のことなのでしょうか
いつかを過ごしていた想い出の庭に
何処にも存在せずに佇む儚い鬼に寄り添うことが出来たなら
その庭はきっと 鬼にとっても想い出であったのでしょう
もはや鬼には存在しない想い出の庭
雑踏に近い雨音が犇めく庭の中 鬼はそっと 何かを見続けています
鬼の気持ちは 想い出の庭とともにあるべきものなのかもしれません
誰からも認識されない鬼 今も指を数えて庭に残された残像を追っています
追いかけてくるのは いつも過去なのかもしれません。




