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夏
無音で降り注ぐ光たち ひらひらと舞い降りる熱気
それらは何時迄も犇めき合い 喧騒や雑踏に耐えながら熱を込めていく
やがて雑踏が幸福に変形していくことを信じて アスファルトは熱を込める
何か嘆くように 吐き捨てられた光たちはそこへ吸い込まれていく
ヒトは嘆くもの
遠くで残響している潮騒たち 奇怪な旋律を奏でることを翹望している
罧のような楽園の狂気 それが心の拠り所だったり
見上げた光源は それらを否定するように嘲笑う
何かを亡くした人々を蔑むように 光源たちはそれを嘲笑う
ヒトは後悔するもの




