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白い世  作者: 古井雅
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スイソウ

何をするにもやる気が起きない毎日なので、できるだけ文章を書こうとしています。

小さな日差し 長く落ちる影の足音

途絶えた言葉 耳をさく雨音

空っぽの水槽の中にある 過去の産物たち

読まずに捨て去った絵本 小さく濡れた手のひら


まだこの世界に (きぼう)があるとするなら

私はこの世界をもう少しだけ好きになれるでしょうか

すべてなくしてもまた手に入れることができるでしょうか

あの水槽のように


食べかけのケーキのような儚さ

食べきれずに放置された甘いお菓子

甘美な言葉(みつ)さえも忘れてきてしまった

重なりあう小さな奏でたちと

私は世界(あなた)という存在を愛せるでしょうか


今は居場所(みず)すらも消え失せた入れ物に

どれほどの感情が残されているでしょうか

すべて受け入れることさえも今は叶わない

置いてけぼりの水槽は処分されること無く残っている


この世界がまだ捨てずに残っているのならば

私はその痛みを愛しましょう

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