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歪
この季節は夜が異常に寒くて何もやる気が起きません。
無音で注ぐ光 眩しくてみてられなくて俯いて歩く細道
少し闇の浮かんだ片隅 歪んだ隙間から顔を出した花をそっと摘み取る
そしてまた罪悪感 虚ろな花を葬って自分も嘆く
そういうことを繰り返して 愚かさに優越感を抱いたりもした
その歪に顔を埋めて また水音
傍にいることの意味なんて 見出さなければ見つからないものでしょう
それなのに僕は誰かを求めることを止めどなく続けてる
それはきっと 見つけることそのものが持つ意味の象徴
存在は止めどなく求めていく
悲しさの感情は歪
冷えきった布団に身をかがめてみましょう
ふと、それさえも捨て去る時がくると分かるなら
幼い噺を月夜に翳して 歪んでいくのでしょう
三月の夜の、昔話。




