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言霊  作者: ケット・シー
4/5

コンテニューは蜜の味

まだ書いている途中です

ロキはゆっくりと覚醒した…………空のど真ん中で…………



「うわぁぁああぁあぁぁっぁぁ!?」



落ち着け!落ち着け俺!何で俺は落ちているんだっけ!?



えーっと…………チャラ神!チャラ神だ!俺はあいつに落とされたんだった!

あーもう!理解してもどーにもなんねーじゃんか!



嗚呼ああ、分かった、これはアーサーを殺した罪か………それなら当然の報いだ



「それにしてもきれいな場所だな、ここ」

妙に落ち着いてきたロキは周りを見渡した。

そこはきれいな森や泉が広がっていた



「ほんとにこの世界全種族いるのかよ」



そう、文明らしきものは一切見えないのだ

人間だけの世界でも家を建てるほどの知識は楽勝にあった。ましてやここは様々な種族が織り成す世界なのだ、なのに村のひとつも見当たらないのはおかしい



だんだんと地面が近くなってきたことにより、顔に虫(コバエ?)が体当たりの乱舞を受ける

運が悪く目に入ってしまい前が見えない

だがおそらく、もう地面まで30メートルも残ってないだろう



そしてロキは二度目の人生を閉じた



目が覚めると見覚えのあるところで横たわっていた。世界樹の中だ



「ごめーん!送る場所間違えちった★」



こいつを殴れという命令をだす脳を落ち着かせるのは至難の業だったが見事成功する



「そういえば君が死んでいる間にいいことが起きてねー!なんとなんと君は勇者になれるんですよー!!」



…………………どうしよう、まったく興味がない



「あれー?興味なさそうな顔だねー。まぁ、僕には関係ないんだけどね★」



それだけいうとチャラ神はまた手をかざし魔法(?)を発動し、ロキを宙へと浮かせる。



そして湖の上まで移動させ笑顔で一言「詳細は国王様に聞いてねー♪」とだけ言うと手をかざすのをやめた



________________ここが異世界か?



そこは大理石でできた床や壁でできた建物のようで窓の外を見ると家がたくさん見えるが自然も十分過ぎるほどにある。



よく見ると消えかかっているが魔法陣が床に描かれている。



いろいろと思考をめぐらしているといかにも魔法使いな雰囲気をした老人が泣きながら叫んだ



「ああ!勇者様!ようやく我等の召還に応じてくれましたか!」



ロキは少し叫んでしまいそうになるが、すんでの所でチャラ神に言われたことを思い出し、冷静になる



「ようやくって事は何回も俺をここに召還しようとしていたのか?」



「はい、そうでございます。ですが詳しいことは国王様にお聞きになってください。案内は私がさせていただきます」



ロキは黙ってついていくことにした。



歩いている時に案内をしている老人……名前はルロイと言うそうだ。ルロイがこの世界について教えてくれた



この世界の名前は、グラズヘイムと言い、そしてこの都市はミッドガルドだそうだ。



そして何よりこの世界には、チャラ神の言うとおり、様々な種族が言葉を操り生活をしているようだ



ルロイが教えてくれた種族は3種族で、ケット・シー(猫や狐の耳や尻尾を持った妖精?)にハーピー、そして竜族だけだったが、どうやら他にもいるようだが、それはそのうち自然に分かってくると言う理由で打ち切られてしまった



次にルロイは魔法について教えてくれた。



人間は神聖力しんせいりょくという力を使うことで魔法を使うことが出来るようだが、他の種族は違うらしい



他にも聞きたいことがあったがちょうどそこで国王の部屋の前についてしまった



ルロイは「どうぞ」と一言ひとこと言うと来た道を戻っていってしまっ



国王の部屋は思っていたとおりに無駄に大きく奥においてある大きなベッドが小さく見えてしまう



国王は、目がとても細く、髪の毛はウェーブがかかっており、体形はダルマの様だ。



それになんだかこう…………国王と言ったらその……威圧感があると思っていたのに、この国王は親のすねをかじってそうな顔をしていた



「あれが国王か………?ってことはあれに聞けばいいのか」



ロキはチャラ神が最後に言った言葉を思い出す



「貴方が勇者様なのですか?思っていたよりなんだかその………弱そうですね……」



「失礼な奴だな!!」



よくもまあ、こんな失礼なやつが国王なんかやれるな。と心の中で罵倒する



国王は軽く謝った後、わざとらしく咳払いすると話を始めた



「今回勇者様を召喚したのは他でもありません、この国の………人類の危機なのです」



おー、RPGゲームみたいだなぁーと思いつつ、話の続きを促す。



「実は14日前に何者かが祠の封印をときました。その祠に封じられていたのは遥か昔に貴方様をと同じようにこの世界に呼ばれた人間です」



「え?その人何したの?」



時間差でやってきた人間への恐怖にすこしだけ声を裏返したが国王にはばれてはいないようだ



魔物モンスターを作り出したのです」



「そんなことが可能なのか!?どうやってやったんだ!?」



ロキは思わず身を乗り出し、人間ではなくダルマに見えてきた国王に顔を近づける



「お、落ち着いてください!!方法は分かりませんし、おそらくこの世界の人間の神聖力では無理です!」



それもそうだ、そんなことが出来るのならこの世界はとうの昔に滅びていたはずだ



「じゃ、じゃあ何でそんなことをしたんだ?いくら強くてもそこまでのことをすればノーリスクじゃすまないはずだ」



国王は完全にダルマに見えてしまったため、ロキの人間恐怖症も機能しなくなった



「はい、新たに生命を何千種類も作り出したんです、その分のリスクは莫大なはずでした」



「はずだった?」

ロキはダルマ国王の妙な言い回しに疑問を持った



「弱体化だけだったんです、しかも弱体化したはずなのに我々の精鋭達をほとんど殺してしまうほどに。だから封印されたんです。殺すことはかなわなかったと聞いています。奴を倒すことが出来るのは同じ異世界人でしかないと思って貴方様を呼んだ次第です」



「おいおい、そんな怪物を俺に倒せって言うのか!?俺に倒せるわけ無いだろ!」

ロキは元の世界では最強のアサシンだったが、それはあくまで不意打ちや、暗殺技術の話であって真っ向勝負となれば負ける可能性は高い



ましてやこの世界には魔法がある。



「ルロイから説明を受けてなかったのか?…………あやつ忘れよったな」

ダルマ国王は呆れ顔で説明を始めた



「では指先に意識を集中してください。血が指を流れるのをイメージしてください」



ロキが言われたとおりにやると指に青白い炎のようなものが灯る

「おお!!!」

思わず声が出てしまう



「ではそのまま指を縦に振り下ろしてください」



なぜかわからないがドヤ顔になっているダルマにイラッとくるが今は好奇心のほうが上回った



言われたとおりに指を振り下ろすと青色の枠のステータスのようなものが出てきた



NAME:ロキ


LV:1


HP:17/19

SP:114/114

MP:126/126


ATR:11

VIT:11

AGI:58

INT:4


≪魔法≫

言霊       邪光眼 

≪称号≫

暗殺者  異世界人


おお!すごいな!えーっと確かATRが攻撃力で、VITが生命力、AGIが敏捷力INTが知力だったなー、AGIが高いのは元の世界でアサシンだった名残だろう



あれ!?俺知力低すぎないか?!という思わぬ所でダメージを被弾してしまった



「この、SPとMPってなに?」

唯一わからなかった所を聞いてみたが、予想以上の反応が返ってきた



「MP!?確かにそう書いてあるのですか!?MPは魔物達の使う魔力、SPは人間の使う神聖力でして………MPがあるのは恐らく異世界の住人だったからでしょう……………」

「?」

最後のほうは声が小さく、聞き取ることができなかった



「す、少しだけ魔法を見せてもらってよろしいですか!?」

ダルマ国王の目はなんだか研究者のような知識に飢えた目だ



「えーっと、邪光眼と言霊ってあるんだけどどうやって使えばいいんだ?」



「イメージしてください、例えば強化系の魔法の場合は強化したいところが硬くなるイメージを持つんです。大体はそのステータスの魔法の名前のところを触ると説明が出ます」



「こ、こうか……?」

ロキは一番気になった≪邪光眼≫を触ってみた



≪邪光眼≫

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【発動条件】

呪文スペル詠唱により発動

すべてを破壊せし邪悪なる光よ!闇を紡ぎ世界を破滅へ導け!

開放!邪光眼!!



エー………なんかすごい厨二病ッぽいんだけど………最初の所?ばっかりでわからないし………

何はともあれやってみた

「すべてを破壊せし邪悪なる光よ!闇を紡ぎ世界を破滅へ導け!開放!邪光眼!!」


その瞬間、目の前が暗黒に包まれた

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