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言霊  作者: ケット・シー
3/5

チャラ神降臨!!

もうすぐ修学旅行で浮かれています!ウキウキです!

ロキはきれいな泉の前にいた。



あれ?ここはどこだ?さっきまでは倉庫でターゲットを暗殺しようと_____

嗚呼ああ、俺は死んだのか。親友を殺し、頭を撃ちぬかれたのか………



ならここは地獄か?それにしてはきれいだな



「アーサーはいないのかな」



ロキはついさっき自分が殺してしまった親友の姿を探した。一言謝るために。



しかし、いくら探してもアーサーはいない



「ここにいるのは君一人だよ~」



急に“上”から声がした



「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」



「ちょっと!!そんなに驚かないでよ~!!!」



「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」



しかし、人間恐怖症であるロキの耳には届かない



「うるさい、少し黙れ」

ロキは直感した、黙らなければ殺されると。確実に戦ってもこちらが殺されてしまうだろうと………



「ようやく落ち着いてくれたか~」

「あんた誰だよ………」

ロキはところどころ声を裏返しながら何とか言った



「ん~?僕はね~……………君たちに言葉で言うなら神様かな♪」



「じゃあここはやっぱり地獄なのか?アーサーはどこ?何で俺一人だけなんだ?そもそもお前は本当に神なのか?」



「まあまあ、少し落ち着きなって~」



「僕は本当に神様だし、ここは地獄でもない、ここは“世界樹”の中なのだよ~!」



「嘘だろ!?だって太陽のぼってるし、木とか生えてるんだぞ!?」

ロキの言うとおり、ここには太陽も昇っている。ここは木のせかいじゅのなかなのに



「ここは世界樹の中だよ?普通の木とは一味も二味も違うんだよ~あの太陽は世界樹の葉がうけた太陽の光をそのまま中に屈折させているんだよ~光の屈折は学校で習ったかな~?????」



「学校には………行ってない」



「今の間は何かな~~~~???」



「何かお前だんだんうざくなってきたな」



そう、ロキは学校に行っていた。だが、九年前に逃げたのだ。理由は簡単だった。同級生を殺してしてしまい、自分がアサシンだということがばれたからだ。当然、見ていた人間は肉塊したいに変えた。



嫌な事を思い出したなぁと思っていると自称神は言った



「さてそろそろ本題に入ろうか」



急に真剣な表情に変わった自称神になぜかまたロキは恐怖を覚えた



「この世界はいくつにも分かれているんだ、まあ、パラレルワールドってやつだよ。だが、“同じ人間は一人”しかいない。だが、ひとつの世界に何億って人数の人間を作ってたら管理がめんどくさ………疲れてしんで死んでしまうんだ」



「おい今めんどくさいって言おうとしただろ」



「気のせいだ!空耳だ!!さて!話を続けようじゃないか!!!!」



「話しそらしたな……………」



「どこまで話したかな~……………嗚呼、そうだ、管理が疲れて死んでしまうってとこだったね。だから神達はある画期的なことを思いついたんだ。う~ん、説明が難しいな~………よし、例え話をしようか。Aと言う世界があるとするだろ?そこに、杏仁豆腐という男がいたとするね。そこの世界で杏仁豆腐が死んだ場合、Bと言う世界で記憶を消した状態でまた生まれさせる。こうすることで、僕ら神は2577年間一人も人間を作ってないんだよ。分かったかな?」



一気に重要な事を言われすぎて頭が混乱していたロキだったが、ひとつだけ聞きたいことがあった



「じゃあアーサーはどこかの世界で生きているのか!?」



ロキの問いに自称神は即答した



「いや?君の友達のアーサー君は完全にこの世から消えたよ~」



「なんで!何でだよ!説明しろよ!何でアーサーは完全に消えたんだよ!」



「いくら記憶を消しても肉体の劣化は避けられないんだ、アーサー君は肉体の劣化が限界に達していたんだよ」



「そんな!嘘だろ………………」



「嘘なんかじゃないさ、人間の肉体は大体2500年くらい経つと完全に壊れてしまうんだ。だからもうすぐ人間たちはもうすぐ“完全に死ぬ”一番最後に作った人間は2477年前だからそろそろ肉体が劣化して完全に壊れる。たぶん人類は後一回死んでしまえば壊れるよ。そう、君が殺したアーサー君のようにね」



俺はアーサーを完全に殺してしまった



もうアーサーはどこの世界にもいない



なのになぜ自分はこんなに“落ち着いている”んだ?



嗚呼ああ、そうか俺は落ち着いているんじゃない、怒っているのか。



アーサーを殺した自分に対して。



今すぐに自分の喉を切り裂き死んでしまおうと言う欲望に駆られるが、ギリギリのところで理性がストップをかけた



なぜ自分は…………自分の体は“壊れてない”のかと



「お前は言ったよな?後一度死ねば肉体の劣化で完全に壊れてしまうと、それならなぜ、俺の体は壊れてないんだ?」



自称神はにやけながら言った

「そう、君はなぜか壊れてないのか、それは僕にも分からないんだよ。それに、人間達には作られたときに勝手にリストに名前が刻まれるはずなんだ、なのに君の名前、ロキの名は存在しなかった。さらに不思議に思って君の事を観察していたんだけど、何度か世界の理に反する事もあったしね~」



そして、楽しそうな顔でこういった

「もしかしたら君は人間ではないのかもね♪」



「なんだと?!そんなことがありえるのか?!それとさっきから人間ってことを強調してるけど、人間以外の何かがいるってことか!?」



「うん、いるよ~。人間以外の者♪例えばエルフや、ハーピーにラミア、そして僕のような神、他にもたくさんいるよ♪」



「そんなにいるならなんで………」

何で誰も見たことがなかったのか_______と言ってやろうとしたロキは途中で理由が分かった



自分達の世界にはいなかったのだ。人間や、動物たち以外は

「君は飲み込みが早くて助かるよ~」



自称………………いや、ちょっとチャライからチャラ神と呼ぶことにしよう

チャラ神は続ける



「なんかもう説明いらなそうだね~それじゃあ新しい世界にいってらっしゃ~い♪」



そういってチャラ神がロキの方に手をかざした

「ひゃっ」



するとロキの体が浮いたのだ。そして泉の上までゆっくりと移動した。

女の子のような声が出てしまったが、今はそれどころではない



「あ、そうそう、最後に君が行く世界のことを教えようか」



チャラ神は両手を広げて言った

「世界の名前はグラズヘイム。そこにはすべての生き物が存在する」



それだけ言うとチャラ神は手をかざすのをやめた

駄目な所等を言ってくれるとうれしいです

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