髑髏塚愛子(7)
是非、縦書きで読んでください。
毎週、水曜日午前0時(火曜深夜)次話投稿します。
7
あの夜から、数日後――。
僕はまた、日常に還っていた。
日常――それは常なる日。
つまり何も変わらないのが原則だ。
そんな何も変わらない日常で変わったことといえば、椿の髪形と、南との関係ぐらい。
あの夜、椿は屋上で頭を丸めた。といっても別に出家したわけではない。愛子さんが鋏でザクザクと髪の毛を刈って、坊主頭にしてしまったのだ。これが、愛子さんの言った『お仕置き』ということなのだそうだ。坊主頭にされる椿は、何故かひどく神妙な顔つきで頭を刈られていて、今考えると笑える。それでも、あいつにとってそれは、いいことだったのだと思う。坊主頭のあいつは本当に何か吹っ切れて、すっきりした顔つきになった様に見える。頭同様、きっと余分なもの、余計な思いを全て削ぎ落として、身も心も軽くなったんだろう。
愛子さんはこう言った。
「罪を背負った人間は、罰によって救われるの。罪の穢れは罰によってしかすすげない。罪を負って罰を与えられなかった者は、その重みに耐えられなくて潰れてしまうしかないの」
それって悲惨なのよ、と愛子さんは椿を坊主にしながら目を細める。
「他人には許してもらえないかもしれないけれど、自分ぐらいには許してもらわないとね。そのためにも罰や償いは必ず必要なの。でも、その罰は他人に与えられるもの、償いは他人に対して行うもの。そこが難しいところなの、よ、ね、っと、はいっ!おしまい!」
そう言って愛子さんは椿の頭をペチンと叩いた。
「痛っ!」
椿は頭をゴシゴシ撫でて、
「でも……ありがとう…ございます」
深々と頭を下げる。
突然、坊主になった椿にクラス中が驚いたけれど、急なイメチェンということでどうやら収まったらしい。何せ、本人がそう言っている。みんなもそれで納得だろう。しかし、僕にとっては何だかその頭を見るときに複雑な気持ちになってしまう。こうやって、クラスの中にいる椿は明るく、快活でみんなの人気者にしか見えないのだけれど、そんな椿があんな事件を起こしたということを僕と南以外、誰も知らないというのが、何と言うか薄ら寒いような気持ちにさせる。
以前の僕には到底知りえない、椿の内側の黒い部分。それを知ってしまった今では、以前とまったく同じような関係には戻れるはずが無い。周りには分からないかも知れないけれど、僕たちの関係は明らかに変わってしまった。愛子さんが言ったように、知らない事を知ってしまうというのはそれ相応の覚悟とリスクが必要なのだと思う。僕には、その覚悟もリスクを捉える力も圧倒的に欠けていた。
知らない事は、知らなくてもいい事。
知ってる事は、本当は知らない事。
僕は何も知らない。
「………ほんと、そうだよな…」
椿を眺めながら、僕はひとりごちる。
「どうしたんだい?太郎きゅんっ?そんな切なそうな顔してさあ?悩みがあるなら聞いてあげるじぇ?」
顔を上げると南が僕の席の前に立っていて、ぐいっと顔を覗き込んできた。
「うわっ!お前、顔、近えよ!てか、なんで呼び方が下の名前になってんだ!」
「えっ?いいじゃーん、私たちお友達なんだからさ。そんな固いこと言わない、言わない」
そうなのだ。あれ以来、僕と南の関係も変わってしまって、今ではすっかり仲良しさんなのである。こいつが、付き合ってみるとただの優等生ってだけではなく、なかなか面白い奴だったので今では誰もが認める『お友達』なのだ。僕としては嬉しい限りなのだが、これによって決して少なくない男子生徒の妬みを買ってしまっている事を忘れてはいけない。僕のこれからの高校生活はなかなか苦難に満ちているようだ。
「私のことも奈美って呼んでいいよっ!」
「お前は元気だな…南…」
「別に、元気じゃないよ。あと、なんで下の名前で呼んでくれないのっ!」
頬を膨らましてみせる南。
こうやって見るとやっぱり見た目はいいんだよな、こいつ。
「その元気、何かに役立てたら良くないか?」
「下の名前では呼んでくれないんだね……。実は、実は、私もそう思って、バイト始めたんだよね~」
「へえ~何のバイト始めたんだよ?」
「へ、へ、へえ~」
南は何か含みのある笑顔を僕に向けて人差し指を唇に当てる。
「それは、ひ、み、つぅ~」
「なんだそりゃ?」
何か、腹立つぞ。
「おっと、ホームルームが始まっちゃうね。じゃあね~」
言って、南はくるりとスカートを翻し、自分の席に帰っていった。
担任教師が教室に入ってきて、帰りのホームルームが始まる。たいした連絡事項も無く、近く迫った中間試験について、漠然とはっぱをかけられただけでホームルームは終わった。僕はゆるゆると帰り支度をし、ふらふらと帰路につく。今日の晩御飯、何にしようかな~なんて考えながら校門をくぐると、
『ピリリリリリリリ…ピリリリリリリリ…』
あまり鳴らない僕の携帯電話が、まるで僕が校門を抜けるのを狙い済ましていたかのようなタイミングで(校則で校内で携帯電話は使用禁止。所持はOK)鳴り出した。誰からかと思い、液晶画面で確かめてみると、そこには見たことの無い番号が映し出されていた。間違い?それともイタズラ?と思い、僕はかなり警戒して電話を取る。ピッ。
「………・・・はい…?」
『あっ!もしもし、太郎?』
この声は、まさか――
「あ、愛子さん?」
『元気?』
「は、はい…まあ……ってなんで僕のケータイの番号知ってるんですか?教えてないですよね?」
『ああ、それは木星に調べてもらったのよ。言ったでしょ?木星に調べられない事なんてこの地球上には無いって』
「確かに聞きましたけど……」
木星……恐ろしい子!
『それはそうと、あなた今日はこれから何か予定ある?あるはずないよね?無いわよね?無いに決まっているわ』
「……別に無いですよ。悔しいけど」
『それじゃ、事務所に来てくれない?少し、話があるんだけど』
「話って何ですか?電話じゃだめ…なんですよね……?」
『それは、まあ、来てから話すわ。楽しみにしていなさい』
「……分かりました。じゃあ今から行きます」
『あ、そう。それじゃ待っているわ。それと、これ、あたしのケータイ番号だからちゃんと登録しときなさいよ。私のケータイ番号を教えてもらえるなんて、あなた、光栄に思いなさい。そんなに簡単には教えないんだから。大体、今知っているのも流鏑馬と』
ピッ
話が長くなりそうなので電話を切った。
かかってくると面倒なので電源も切った。
そんなわけで――
僕は今、髑髏塚愛子事務所(通称ドクロ事務所)の扉の前にいる。
ビルの前でまた、トルコ人に絡まれてしまったので少し時間がかかってしまった。それにしても、話って何だろう?その後の椿や南の様子でも訊かれるのだろうか?考えても分からないしとにかく話ってのを聞いてみるとするか。
僕は少し躊躇したけれど、思いきって扉を開く。
「遅かったわね。待っていたわ」
部屋の中を見ると、正面の紫檀の机の前に、愛子さんが仁王立ちでこちらを見ていた。
「一体、どれだけ待たせる気なの。この格好も案外楽じゃないのよ」
いつからその格好で待ってたんだよ!
「それとあなた、電話、途中で切ったでしょ!何で切るのよ!まだしゃべってたでしょ!」
「……電波が悪くなったんですよ」
「そう…それならいいけど……ただ今度やったら、ただじゃおかないんだから!」
「……はい。覚えときます」
ばれているかも……?
「それで、話って何なんですか?」
「それは、座って紅茶でも飲みながらゆっくり話しましょ」
促されて僕は応接セットの革張りの椅子に座る。その正面に愛子さんも座る。
「さて、それじゃ単刀直入に言うわ。あなた、あたしの助手になってみない?」
「……………はあ?」
「あたし、助手が欲しかったのよ。流鏑馬も最近は結構忙しいし、何か助手がいるとはくが付くって言うか、かっこいいじゃない」
愛子さんはとても楽しい事を思いついたように、ニコニコと話を続ける。
「それで、この前の事件の時にあなたってあたしの助手にむいてるな~って思ったのよ。ほら、何ていうかサポート役っていうか、引き立て役?ホームズにはワトソンだし明智小五郎には小林少年だよね。そういう役なんだけど、あなたにぴったりでしょ?」
「いや……話が全然見えてこないんですけど……」
その時、隣の部屋からの扉が開いた。僕はてっきり執事の流鏑馬さんが出てくると思っていたら、扉を開けて入ってきたのはティーセットを持った、
――メイドだった。きちんとしたエプロンドレスを着ている。最近のメイドの服装の乱れに少なからず憤りを感じている僕としては、このメイドの服装は完璧だった。慎ましやかな黒い足首までのスカート丈のドレスの上に、華やかにしかし同時に機能的なエプロンをして、白いタイツを履いている。非常に正しいメイド服だ。メイド服というのは機能美だと思う。その姿には尊敬すら感じる。
と僕がメイド服に思いを寄せている間に手際よく僕の前に紅茶のカップを置く、そのメイドの顔を見て僕は言葉が出てこないほど驚いてしまった。
「お、おま、おま、お、お、お前、おま」
「お帰りなさいませ、ご主人様。いや……太郎くん」
僕の横で微笑むのはメイド服に身を包んだ南だった。
眼鏡で巨乳で優等生でおまけにメイドってどんだけキャラてんこ盛りなんだよ……。
「やっほー、驚いたでしょ?」
イタズラっぽく笑う南。
「いや、驚くも何も、お前、何やってんだよ」
「何って、バイトだよっ」
「そういやそんなこと言ってたな。でも、何でここなんだよ?」
「それはこの前の事件を解決してもらった対価で、私はここで働く事にしたの。お金とかあんまり持ってないし、愛子さん達といると何だか楽しそうだしね」
「な、なる…ほど……」
そういえば対価がどうとか言ってたな……。にしても楽しそうか?僕はどちらかというとあまり係わり合いになりたくは無かった。それにしてもそんな男の夢のようなキャラの南に淹れてもらった紅茶は飲んでおいたほうがいいだろう。こんな幸福をスルーしてしまうのは、あまりにも惜しすぎる。バチが当たるってものだ。僕はありがたくその紅茶を口に運んだ。その途端、口から鼻にふくよかな香りが抜け、ふわりとした味が舌の上に広がる。
「う、うまっ!南、お前紅茶淹れるのこんなに上手かったんだな!」
あまりの美味しさに思わず興奮して声が大きくなる。
男の夢が詰まっているせいか美味すぎる。
「へっへ~美味しいでしょ。流鏑馬さんに美味しい紅茶の淹れ方を教えてもらったんだ~。まあ、茶葉ももちろん良いんだけどね」
褒められて嬉しいのか照れているのか、南は顔を真っ赤にしてはにかむ。
「へえ~そんないいお茶出してくれてたんだ。ちなみにこれっていくらぐらいするんだ?」
僕の問いに、南ではなく愛子さんが答える。
「百万よ」
「へ?」
「時価だから多少上下するけれど、大体、一杯百万円よ」
「へえ~……ってええぇーーーっ!」
驚きのあまりカップを落としそうになった。
男の夢が詰まっているにしても高すぎだ。
「そ、そんな高い紅茶ってあるんですか?」
「あるわよ。まだ高いのもあるぐらいだし」
「し、知らなかったぁ~。どうりで美味しいわけですね。いや~自分みたいな一介の高校生に出すには惜しいぐらいですよ。どうもありが――」
「タダじゃないわよ」
「……へ?」
「タダで出すわけ無いじゃない、こんな高い紅茶。もちろん御代は頂くわ」
「……あの…何を……?」
「そうね、ほんとは技術料も取りたいところだけれど、おまけして材料費だけでいいわ」
「あの……だから、何を……?」
「二杯飲んでるから、しめて二百万ってとこね」
「じょ、冗談じゃない!そんなの払えるわけ無いじゃないですか!しかも、二杯って最初の時のもって事ですよね?詐欺だ!これはれっきとした詐欺ですよ!」
「確かにあなたみたいな貧乏学生が、おいそれと簡単に支払える額ではないわね。でも、別に騙してなんかいないわ。私たちはあなたの前にカップを置いただけで、どうぞ、なんて一言も言ってないんですもの。それを勝手に飲んだのはあなたよ」
おーほっほっほっほっと愛子さんが高笑いする。
くそっ……迂闊だった……。確かに一度もすすめられていない。勝手に飲んだのは悔しいけれど僕だ。僕が俯いているといたぶる様に愛子さんが言ってきた。
「さあ、どうする?払える?払えないわよねぇ?木星からも何か言ってやって」
愛子さんに呼ばれて木星が機械の山からひょっこり顔を出す。
「貧乏神」
そういうとまた機械の影に引っ込んでしまった。
ていうか、それは意味が違う……でも、悲しくなるのは何故?
「ったく、しょうがないなぁ。そんな顔されたら困っちゃうじゃない。いいわ、紅茶代は勘弁してあげる」
やれやれといった風に肩をすくめて愛子さんは言った。
「ほ、ほんとですか?」
「そのかわり、条件があるわ」
愛子さんはビシッと僕に指を突きつけて
「あたしの助手になりなさい」
と言った、というか宣告、いや、命令した。
「……そこに戻るんですね。うやむやにして逃げられたつもりだったんですが……僕に拒否権は――」
愛子さんは指を突きつけたまま僕を睨む。
「あるわけ無いですよね……」
僕は肩を落として頷いた。
「……わかりました。それでいいです」
「それって、どういうこと?」
愛子さんが嬉しそうに訊いてくる。
「愛子さんの助手になります!よろしくお願いします!」
やけくそで僕が叫ぶと愛子さんは満足そうに頷いた。
「それじゃ、最初の仕事よ」
こうして、僕は愛子さんの助手として働く事になったのだった。
愛子さんに最初に命じられた仕事は、部屋の片付けだった。愛子さん曰く
「仲間が増えたんだから部屋が手狭になった。自分のスペースを確保する為に、まずは掃除をしろ」
だそうだ。
大体、助手って一体何をするんだ?ていうか体のいい雑用係なんじゃないのか?などと僕がやる気をなくしていると、
「手伝いましょうか?」
と後ろから流鏑馬さんが声をかけてきた。
「ありがとうございます。お願いしてもいいですか?」
「もちろん」
流鏑馬さんは優雅な手つきでガラクタの仕分けを始めだした。この人はなんと言うか謎が多いんだよな。あんまり話していないせいかも知れないけれど、よく分からない人だ。でも、せっかく男二人なんだし、仲良くしなくては。
「あの…流鏑馬さ――」
「私は、あなたに感謝してるんですよ」
僕が話しかける前に向こうから話し出してくれた。どうやら同じ考えだったのかもしれない。
「感謝って何ですか?」
「愛子様のことです。私はあんなに楽しそうなあの方を久しぶりに見ました。それもこれもあなたのおかげでしょう。ありがとうございます。」
「いやいやいや、そんなに感謝されるような事は何もしていないと思いますが……」
「初めて私たちと会ったときの事を、覚えておられますか?」
「あの銀行強盗のときですよね?」
「そう、あの時あなたは愛子様の左目を見て、綺麗だと、そう思われましたよね」
確かにあの時、僕は愛子さんの目を吸い込まれそうなほど綺麗だと思った。
「あの方はあの目のために今まで色んな苦労をしてこられました。皆さん初めは変だとか、気持ち悪いとか、あまり言い印象をお持ちにならないようなのです。しかし、あなたは始めて見たときに綺麗だと思った。それがあの方はよっぽど嬉しかったようで、普段はほとんど人に渡さない名刺を初対面のあなたに手渡したぐらいです。」
そういえば、あの時愛子さんは眼帯を外していた。だから僕の心も見えていたんだ。ってあれ?だとすると
「あの…流鏑馬さん。ちょっと訊きたいんですけど、あの銀行強盗の時、愛子さんはあの犯人の心が見えていたわけで、という事は拳銃が偽物だという事も最初から分かっていたってことですか……?」
「そうですね」
それじゃ、僕はまるっきり道化じゃないか……恥ずかしすぎる。
「うふふ、それはまあ、さておき、どうぞ、あの方のそばにいてさしあげて頂けないでしょうか?あの方は孤独な方です。あの目のせいで人の知りたくもない本心を小さいころから見てきてしまって、すっかり自分の心を閉ざされてしまっています。この仕事を始められたのも、どうにかあの忌々しい左目を他人の役に立たせたいといった所からです。本当はお優しいあの方が、これ以上傷つかないように、どうか末永く仲良くして差し上げてください。」
お願いします、と流鏑馬さんは頭を下げる。
「ちょっ、そんなに頭を下げられたら困ります。頭を上げてください。分かりましたよ。もう乗りかかった船ですし、精一杯、助手を勤めさせてもらいますよ」
僕の言葉に流鏑馬さんは頭を上げて嬉しそうに微笑む。
「それはそれは、ありがとうございます。そうと決まれば、早くこのガラクタ達を片付けてしまいましょう」
そう言うと流鏑馬さんはアイドルのポスターの束を抱えて隣の部屋に持っていった。
さてと、僕も働くとするか。
何だかよく分からないうちに、
何だかよく分からない人と
何だかよく分からない事を
何だかよく分からないまま始める事になってしまったけれど、
そこにはなんだか、
期待がある。
予感がある。
希望もある。
不安もある。
何はともあれ、僕の高校生活はあまり退屈しなくて済みそうだ。
「…………ふっ」
僕は思わず笑みをこぼして、人体模型を肩に担ぐ。
ここに僕の居場所を作る為に――。
いつも思うことなのですが、相手のことを私はどこまで理解できているか正確にはわからないので、非常に不安になります。結局のところそれは自分の想像でしかなくて、その想像は相手から感じ取られるモノをヒントに想像するしかない。ヒントというのは相手の言葉、表情、態度、それに自分の気持ち、経験などをブレンドしたもの。これだといくらでも自分本位に相手の気持ちを変えられる、好き勝手誤解できるのです。『本当の気持ち』なんて理想はあくまで幻想でしかないのかもしれません。ただ、それで良いような気もします。本当の気持ちなんて知らない方がいいのかもしれない。髑髏塚愛子が言ったように「人を傷つけるのはいつも真実」で本当の気持ちを知ってしまうのは「とってもウルサイ」ことなのかもしれません。それに相手の気持ちが全て分かったら、『信じる』という美しい心もなくなってしまうでしょうしね。そんなわけでフリーク・フリークス第一話「髑髏塚愛子」でした。
最後になりましたがここまで読んでくださった皆さんに感謝したいと思います。本当にありがとうございます。自分で勝手に週刊連載にしたがためにしんどい時もありましたが、ちゃんと更新日にアクセスが集中しているのを見て非常に嬉しく、それで力を得てここまで来れた気がします。このシリーズはとりあえずまだまだ続けるつもりなので、これに懲りずもしよければ末永く読んでいっていただければ、私も作者冥利に尽きるというものです。どうぞ、よろしくお願いします。第二話「道標の方程式」もお楽しみに。
平成二十二年 十二月八日 壱原 イチ