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髑髏塚愛子(5)

是非、縦書きで読んでください。

毎週、水曜日午前0時(火曜深夜)に次話更新します。

                        5

 

 

 ただいまの時刻は午前一時五十九分。

 僕は今、東雲東高校の正門前に立っている。

「もう来る頃だよね?」

 僕の隣の南が、何だか少し不安そうに訊いてくる。

「ああ、だと思うんだけど……」

「お前、まさか来ねぇってことはないよな?」

 南の隣の椿が訊いてくる。

「そんなことはないと思うんだけど……」

 そうやって念を押されると何となく自信がなくなってしまう。

 確かに保障なんて何もない。

 

 愛子さんの事務所を出た後、僕は椿に連絡を取り、正直に事の顛末を説明し、夜の学校に呼び出した。僕に説明された椿は意外なほどあっさりと呼び出しに応じてくれた。理由を尋ねると、「だって、面白そうじゃねーか」だそうだ。最近の若い奴はそればっかりである。って僕もそうなのだけれど。最初は渋っていた僕だけれど、いざこうやって夜の学校を目の前にしてみると、ワクワクというか、面白そうなことが起こりそうな予感でウズウズしている。悪い事をすると言うスリルも相まって、テンションも上がっていた…のだけれど、そのテンションも愛子さんを待つ間に少しずつ落ち着いてきている。しかもここにきて南、椿の二人から不安になるような事を言われて、不安な気持ちがそのテンションを冷めさせていく。

 きっと来るはずだ。

 いや、必ず。

 そう自分に言い聞かせて、僕は待つ。待つ間に一つ疑問が浮かんできた。

 そういえば、愛子さんはなんで椿も呼んだんだろう?

 僕と南は呼ばれた理由がはっきりしている。これは僕たちが持ち込んだ問題だからだ。でも、椿はこの話にはそんなに係わっていないように思うのだけれど。椿が係わったと言えば、教室に例の幽霊の姿を見たときにその教室に椿が居たという事ぐらい……いや、待てよ。もしかしたら僕は重大な何かを見落としているのではないだろうか?例えば、幽霊が現れた時にそこに椿が居たという事は――

 あの幽霊は椿と何らかの関係があるとか。

 実はあの幽霊が椿の身内だったとか。

 幽霊が現れる条件として椿の存在が必要だったとか。

 椿が実はすごい霊能者で、あの幽霊は椿を依り代にして現れたとか。

 などと、僕は色々と考えうる可能性を挙げてみたのだけれど、良く考えるとこれもありえないことに気付く。なぜなら、愛子さんは椿に会ったことがない。会ったことも無いのにそんなことまで分かるとは思えない。

 そうじゃないとしたら――僕一人だとボディーガードとして不安だという事なのだろうか?だとしたら、ちょっと傷つくぞ。でも、これが一番可能性高いよな……。

「はあぁ……」

「そんな、心配しなくてもきっと来てくれるよ」

 僕がため息をつくと、それを勘違いして南が慰めてくれた。気ままな一人暮らしの僕はまだいいけれど、二人とも家族が寝静まった後にわざわざ家を抜け出してきてくれたのだから、これでもし愛子さんが来ないなんて事になったら、僕は二人に何て言って謝罪すればいいか、その言葉が見当たらない。

「あっ…ほら、あれ。来たんじゃない?」

 南が僕の肩を叩き声を上げる。僕は南が指差す方を見る。見ると、道の向こうから、ヘッドライトが近づいてきていた。よかった、やっと来てくれた、と僕は胸を撫で下ろす。そのヘッドライトは近づいてくる。

 近づいてくる。

 ぐんぐんと。

 ぐんぐんぐんと。

 ぐんぐんぐんぐんぐんぐんと。

 ぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんぐんと!

 そのヘッドライトはありえないスピードで大きくなっていき、それに伴って深夜の街には迷惑としか言いようがないほどの大きなエンジン音も近づいてくる。そして――

 キキキイィーーーィッッ!!

 と、これまたご近所の皆さんの眠りを妨げるような大きなブレーキ音を響かせて、僕たちの前に一台の車が停まった。ゴムが焼けるような嫌な匂いを立てて停まったのは、一台の黒いポルシェだった。こんなエキサイティングな登場の仕方はあの人だろう。

「おっまたせぇー」

 ドアを開けその黒ポルシェの運転席から降りてきたのは、やはり黒いマントに身を包んだ髑髏塚愛子、その人だった。ちなみに、助手席からは木星が降りてきた。

「愛子さん、遅いですよ。来ないかと思って冷や冷やしたじゃないですか」

 来てくれて良かったとは言わない。

「あら、心配してくれていたの?嬉しいわ」

 と言って愛子さんはしなを作る。

「そうじゃなくて!……もういいです!」

 僕が少しへそを曲げてそっぽを向くと、

「そんなに怒ることないじゃない!時間には間に合っているはずよ」

 と愛子さんは言う。

「そういう問題じゃないです!」

 ぷいっと。

「もう、あなたは頭が固いんだから。木星からも何か言ってやって」

 愛子さんに促された木星が、蔑んだ目を僕に向けて口を開く。

「百パーセント死ね」

 ……それって、どういう……?

 ああ……消えて無くなれって事ね……。

 グスッ……あれっ?……これは…涙?……泣いているのは……僕……?

 などと、ファーストチルドレンに想いを馳せていたら、愛子さんは、「すげぇ」なんて言って食い入るようにポルシェを眺めている椿に近づいていった。

「あなたが椿くんね?あたしは髑髏塚愛子。よろしく」

 愛子さんに話しかけられて、椿は持っていたバッグを地面に置く。

「どうも、木春椿です。何か面白そうなんで来ちゃいました。よろしくです」

 二人は握手を交わす。

「さて、それじゃ行きましょうか?」

 僕たちはそれぞれ門を乗り越えて校内へと入る。(ちなみに南は僕に手を引っ張ってもらってやっと門を乗り越える事が出来た)

 

 夜の学校は、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っていた。印象がまったく変わっていて、まるで初めて来たような印象を受ける。僕たちは当然のように校舎の入り口に近づき、そこで気が付く。

「そういえば、さすがに校舎には入れないんじゃないですか?ほら、セキュリティとかってどうしようもないでしょ?」

 僕が気付いた事を述べると、南も椿もそうか、と気付いたようだった。

「それは心配要らないわ。だって、木星がいるもの」

 愛子さんは木星に、お願いねと言う。それを受けて木星は校舎入り口のガラス戸に近づく。相変わらず無表情のまま、木星はガラス戸の横のカードリーダーにごそごそと何か細工を始めた。手元を覗き見ると、カード差込口に何かコードを差し込み携帯ゲーム機につないでピコピコと遊んでいる、ように見える。何やってんだ……と、思っていたらカチャと音がしてガラス戸の電子ロックが解除された。

「ほらね。言ったでしょ?」

 まるで自分の手柄のように愛子さんは胸を張る。

「さあ、それじゃ――」

 愛子さんはマントをバッと脱ぎ捨てて

「潜入捜査よ!」

 と、宣言する。

 マントの下から現れたのは、黒い下着ではなく我が東雲東高校の女子制服(冬服)だった。いや、何で?

「いや~一度、着てみたかったのよね~。かといって、何かきっかけとか無いと着にくいし。どう?似合ってる?」

 愛子さんはその場でくるりとターンして見せた。

 確かに、似合ってると言えば似合ってはいるけれど……。

「めちゃくちゃかわいいですっ!」

 僕が呆れて黙っていると、南が興奮気味に応えた。

「すっごい似合ってますよ!それなら私も制服で来ればよかった!」

 いや、制服で来る意味が分かんないから。

 愛子さんと南は二人で手を取り合ってお互いを褒めあっている。そうすることが女子のコミュニケーションのとり方なのだろうか。二人は元々馬が合うのかすでに仲良しのようだ。

「さあさあ、その辺にして中に入りましょう。こんなところで騒いでるところを見つかったら厄介ですし」

 僕が二人を落ち着かせて促すと、そうね、と言って愛子さんは制服の懐を探る。

「中に入る前に南ちゃんにコレ、渡しとくね。護身用に持っといて」

 この言葉に僕はてっきりお守りやお札、十字架(?)とかが出てくると思った。百歩譲って護身用って事でスタンガンとか。でも実際は――

「……これは?」

「これ?拳銃」

「ああ、何だ、拳銃かぁ………って、ええぇーーっ?」

 愛子さんが取り出したのは黒光りする一丁のリボルバーだった。

「まさか……本物じゃないですよね……?」

「ん?それはどうでしょうねぇ~」

 愛子さんは曖昧に誤魔化す。

「た、田中くんどうしよう……?」

 南が困惑した表情で訊いてくる。

「まあ、受け取っておけばいいんじゃないか?」

 さすがに本物じゃないだろうし。気休めぐらいにはなるんじゃないか?

 僕に言われて南は恐々その拳銃を両手で受け取った。

 ていうか、幽霊に効くのか?

 

 木星のおかげで、僕たちは何の苦労もなく正面から堂々と校舎に侵入した。誰も居ない真夜中の校舎はどこか現実離れしていて、さっきまでの罪悪感も今では見る影もなく消えうせている。

 まるで、どこかのアトラクションだ。

 月明かりだけが差し込む廊下を五人でぞろぞろと歩く。

「さて、これからどうしましょうか?」

 僕は愛子さんに訊いてみる。

「そうね……時間も時間だから、こうやって歩いてれば向こうから現れてくれると思うんだけど……」

「なるほど……ノープランなんですね」

「ノーライフを相手にするからね!」

「いや、あんま、上手くないし……」

 

 月明かりだけが差し込む廊下を五人でぞろぞろ歩く。

「そういえば愛子さん、何で眼帯してるんですか?」

 僕は愛子さんに訊いてみる。

「何でって、何が?」

「いや、もしその目で見るだけで心が見えるのだとしたら、わざわざ隠さないほうがいいんじゃないかと思って」

「そうね……」

 愛子さんは少し目を伏せる。

「この眼は――」

 左目を指差して愛子さんが続ける。

「この眼は見えている者、その視界に捉えている人間の心を全部視てしまうのよ。それって……あなたにはどういうことかわかる?」

 愛子さんの口調には、どことなく自嘲めいたものが感じられた。

「それってすごく――」

 愛子さんは苦々しく呟く。

「うるさいのよ……」

 僕は、何と声をかけていいかわからずに黙ってしまう。

 最悪にも黙ってしまう。

 愛子さんの内側にはもしかしたら触れてはいけない、他人に決して触れられたくない部分があるのだろう。そして、きっとこの質問がその部分に限りなく近くまで迫ってしまったのだと思う。愛子さんに限らず、人はそれぞれ触れられたくない部分を抱えているはずだけれど、愛子さんが抱えているそれは、

 もっと深く

 もっと暗く

 もっと――黒い

 そんな気がした。

 

 月明かりだけが差し込む廊下を五人でぞろぞろ歩く。

「そういえば、ねえ、太郎?」

 愛子さんが僕に訊いてきた。

「何ですか?」

「いや、こうやってあたしが出てきたってことは、きっとこの問題を解決しちゃうけど、その結果が自分の意図したものと違ってもいいのかな~と思って。」

「……言ってる意味がよく分からないんですけど……?」

「だから、あたしはきっとこの問題の真実を暴いてしまうわよ、って言っているのよ」

 そこんとこ、どうなの?と愛子さん。

 それにしてもすごい自信だな、この人。

「どうなのって言われても僕は……やっぱり真実が知りたいですね。今回のこの事だけではなく、いつもそう思います。」

 心が見えるなら真実はいつも文字通りお見通しだろう。

「僕は自分が何も知らないよりかは、出来る事なら全部知っていたい。目の届く範囲だけでもいいから、全てを把握していたい。そう思います。幽霊の真実の訴えが僕たちにはどうすることも出来ないものでも、僕はそれを知りたいし、出来る限り聞いてやりたいと思いますよ。……それって何か不都合でも?」

 真実が分からないから、そこに揉め事が起こる。

 そこには、嘘、誤魔化し、欺瞞、虚栄、が入り込む。

 それは人を騙し、人を欺き、人を偽り、人を謀り、人を陥れ、

 そして人を裏切り、

 そして人を傷つける。

「ふ~ん。お子ちゃまねぇ~」

 愛子さんは、頭の悪い子を憐れむような目で僕を見る。その態度に僕はムッとする。

「何ですか、その目は。何か言いたい事があるならはっきり言ってくださいよ」

 思わず語気を強めて僕は抗議した。

「あたしが何が言いたいかというと――」

 愛子さんは僕の目を睨む。

「真実は人を傷つけるってことよ」

 殺気さえ感じるほどの目付きで愛子さんは僕を睨み続けている。

「この世ってのは大体、知らなくていいことばかりだし、そのほとんどは知らない方がいいことなのよ。知るって事はそれだけリスクと責任が伴うの。わかる?」

 まるっきり子ども扱いの愛子さんの物言いに、僕はカチンときた。結局のところ何が言いたいかも良く分からないし。

「………………」

 しかし、何も言えない僕。

 

 月明かりだけが差し込む廊下を五人でぞろぞろ歩く。

 そうやって歩いて二階の渡り廊下までやってきた。

「じゃあ、ここらで別れましょうか?」

 唐突に愛子さんが提案する。

「向こうの校舎まで全員で見て回っていたら、時間がかかりすぎるでしょ?だから、ここからは、二手に分かれたらいいと思うんだけれど?」

「それじゃ……」

 僕がどういう風に分かれるか考えようとしたら、

「太郎は俺と向こうに行こうぜ」

 と椿が誘ってきた。

「お…おう……」

 勢いで了承してしまった。

「じゃあ、南ちゃんと木星はあたしと一緒に行きましょう」

 愛子さんの誘いに、はい、と南が返し木星が頷いた。

 そんなわけで、僕と椿、愛子さんと南と木星という風に成り行きで別れてしまった。

「それじゃ、太郎と椿くんは向こうの校舎をお願いするわ。あたし達はこのままこっちを調べるから」

 じゃあね、と愛子さんたちはスタスタ行ってしまった。女子ばかりで大丈夫なのだろうか?と少し思うところもあるけれど、さっきから愛子さんと僕は少し険悪なムードだったので、正直助かったといった側面もあった。拳銃も持ってるしね。

 

 僕と椿は渡り廊下を渡り、向こうの校舎の探索を始める。まあ、探索だなんて大げさなものではなく、ただぶらぶら歩いてるだけなのだけれど。すると、今までほとんど黙っていた椿が口を開いた。

「お前にあんな知り合いがいたなんて全然知らなかったぜ」

「あんなって?」

「髑髏塚……愛子さん…だっけ?あの人、何もんなんだ?」

「何者って、そりゃ……トラブルシューターだよ」

「なんだそりゃ?怪しすぎるだろ?」

「それは……」

 怪しいけれど、でも――

「でも、きっと何とかしてくれるよ」

「そんなもんかな~……」

 愛子さんには何か人を信じさせるものがあると思うのだけれど、椿にはそれがあまりピンと来なかったようだ。確かにそれもそうだろう。マントに眼帯の女がセーラー服を着た外国人の幼女を連れて現れたのだ。そっちの方がよっぽどトラブル臭がぷんぷんする。椿が怪しむのはやむをえない事だ。

「お前がその女子生徒の幽霊を見たのって、俺が教室で待ってたときなんだよな?どの辺で見たんだ?」

 ちょうど僕たちの教室の近くに差し掛かったときに椿が訊いてきた。椿には幽霊がどんな格好でどんな風に現れたか詳しくは伝えていなかった。自分の近くに幽霊がいたなんて知ったら気味悪がるかと思って、なるべくなら言わないままにしようと思っていたのだけれど、それももう限界って事か。

「僕たちの教室だよ」

「はあ?お前それじゃ……?」

「そうだよ。椿はあの時、幽霊と同じ部屋にいたんだよ」

「うっわぁ~今、鳥肌が立ったぜ。それ、マジかよ?げぇ~俺、呪われてんのか?」

「いや、それは多分ないと思うよ。トイレのメッセージが南を名指しにしてたからな。普通に考えるなら相手の目的は南だ」

 そう、普通に考えるなら。

「ふぅん、そうか……」

 でも、僕の言葉に何か引っかかったような表情の椿だった。その時――

「おい…あれ……」

 椿が廊下の先を指差す。

「お前が見た幽霊って、長い黒髪で顔を隠してたか?」

「あ、ああ……そうだけど?」

 椿の指差す方を僕も見ているのだけれど、暗いせいか僕には何も見えない。それより、僕は幽霊の見た目なんか椿に言っていない!という事は――

「椿、お前もしかして何か見えているのか?」

「ああん?お前には見えねぇのかよ!すぐそこに立ってんじゃねえか!」

 椿はほんの数メートル先に何かがいるように言うが、僕には本当に何も見えない。

「いや、僕にはまったく見えない。何がいるってんだ?」

「黒髪の女子生徒だよ!あっ、お前どこ行くんだよ!こらっ!待てって!」

 相変わらず僕には何も見えなかったけれど、椿は何かを追いかけるように走り出した。訳も分からず僕もそれを追いかける。しかし、椿は中学時代、バスケ部のエースだ、僕がどれだけ必死に走ったとしても、その差はどんどん開いていった。僕が長い廊下を走りきり、一番端にある階段にたどり着いた時にはもう、椿の姿は無かった。

「はあ、はあ、くっそーあいつ、本気で走りやがって、僕が追いつけるわけ、ないだろ」

 肩で息をしながら、ここにはいない椿に文句を言う。

 しかし、少しまずい事になった。あの様子だと、椿には例の幽霊が見えていたのは間違いないだろう。しかもそれを追いかけていってしまった。こうやって、二人が分断されている状況は心細いし極めて危険だ。早く合流しないと。

 僕は椿を探して階段を下りる。

「椿ぃー……」

 一つ下の階には誰もいなかった。

 あれ?上だったかな?

 僕は椿を探して階段を上る。

「おーい、椿ぃー……」

 上にもいない。

 何か嫌な予感が僕の中で頭をもたげる。

 僕は小走りに駆け出していた。

 もう一度階段を下りて、今度は隅々まで探して回る。

 僕は焦っていた。

 同様に他の階も見て回ったけれど、椿の姿はどこにも無かった。

 例の噂をふと思い出す。

 

 その、幽霊を追いかけていくと異世界へ連れて行かれる。

 

 椿は、追いかけていった。

 そして、消えてしまった。


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