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閑話~魔王サイド~

「なに? 総理は国を出ているだと?」


 次々と帰ってきた使い魔が同じ報告をするのを、私は唖然として聞いていた。


「やられましたねえ。さすがに海の向こうまでの法外な距離、魔法は届きませんよ」


 副官が面白そうにしているのが、いっそう腹立たしい。


「くそぅ、あいつら結託して嘘をつきやがったな」

「……嘘はついてませんよ。ただ、本当のことを言わなかっただけです。今回は一本とられましたね。で、どうなさいます?」


 本音を言うならこの都市丸ごと叩きのめしてやりたいが、軍を動かすには理由がいる。うっかり出し抜かれた恨みということが分かったら、私の株だけがダダ下がりしそうだ。ならん、それはならん。


「……バフムの輸出量を上げてやれ。国内の隅々まで、バフムを高く積み上げるのだ。奴らが嫌と言っても辞めるなよ」


 おのれ下等種族。我々を怒らせるとどうなるか、目にもの見せてやる。

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