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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
赤き銃と魔剣
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骨の龍 その2

しかし、戦うと言っても、相手は遥か高い天井だ。エアロの力を使えば戦えなくもないが、地面に降りてきて貰ったほうが戦いやすいだろう。

「あいつを地面に落とす! 【エアリアル】!」

「待ちな―――」

俺は、キリエの声を振り切り、風魔法【エアリアル】で宙に浮かび、ドラゴンゾンビに向かっていった。

ドラゴンゾンビの肋骨が伸びて俺に襲いかかる。それを間一髪のところで躱す。だが、骨は中身もしっかり詰まっているようで、すごい風圧で俺の体制が崩れる。それを狙ったように次の肋骨が襲い掛かってくる。【エアリアル】は周りの空気を操り、自分を浮遊させる魔法だ。周りの空気が一定でないと、操作が難しい。そのため、俺はドラゴンゾンビに近づけず、立ち往生となっていた。

『このままじゃ近づけないよ。まずは肋骨をなんとかしなきゃ』

「そうだ―――」

エアロに返事をしようと思った瞬間、俺の頬を銃弾が掠めた。

「待ちなさいって言ってるんですの!」

下方を見ると、キリエがライフルに変形させたレーヴァテインを持って叫んでいた。

「ケントさん、一度降りてきてください!」

キリエとマリアの表情には、なにか策があると書いているようだった。

俺は彼女たちに従い、一度地面まで降りた。


「我らが神よ、聖なる盾で我らを護り給え……【聖十字ホーリークロス】!」

マリアの手にしたロザリオを中心に、前方に向かって光の十字架の盾が展開する。ドラゴンゾンビは盾に肋骨を突き刺そうとするが、十字架の盾はびくともせず、俺達を守っていた。

「今のうちに話し合いましょう」

「私があいつを落としてさしあげますわ」

「でも、あいつ硬そうだぞ?」

「大丈夫ですわ。モード:レーヴァテイン」

キリエの声に反応して、グリップに部品が集まっていき、それは大きなライフルを形成した。銃身の下には銃を支えるための二脚がついている。側面には、5つの魔導石が装着されていた。

「これなら、硬い骨も砕けますわ。重くて腰を下ろさないと撃てないのが玉に瑕ですが」

「そんなので頭上のものを狙えるのか?」

「こうするのですわ。【クラフト】」

キリエが地面に手をかざすと、そこから縦に小さな石柱が精製された。

「これを支えにしますわ」

「なるほど。これならたしかに狙えそうだ」

「もう少しで破られます。大丈夫ですか?」

マリアが額に汗をにじませながら言う。かなり頑張ってくれているようだった。

「あとはケントが私を守ってくださればオッケーですわ」

「わかった。任せとけ」

これで作戦は決まった。後は実行するだけだ。

「破られます!」

集中(フォーカス)!」

俺はマリアの前に躍り出て、ヒメを伸びてきた肋骨に振るった。ヒメによって、肋骨はばきっと砕かれていた。ドラゴンゾンビは苦しそうに肋骨をくねらせ、もとの位置まで戻した。

『いいねいいね! 初めてケントに使われたけど、パワフルでいいじゃん!』

「でも、両手じゃないと振れないし、肩に乗っける感じじゃないとずっと持ってはいられないな」

『まだまだだね、ケント!』

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