幕間:四章
鬱蒼とした森の中、私は息を潜めていた。この緑の海の中、赤いドレスは目立つかもしれないですが、彼らは色で物を識別しない。故に、私のこの服は、彼らから身を潜めるのに適していないということはないのですわ。
私は、相棒の『レヴァンテイン』をライフルにして、息を潜めていました。そのスコープの中に、獲物を捉えるのをじっと待っていました。
しかし、スコープに映ったのは予想外のものでした。それは2人の男女でした。その2人は、なんの警戒もしていなさそうにずんずんと森の中を歩んでいました。なぜか、私はその2人から目を離せませんでした。そのまま2人を追っていくと、目の前の茂みから熊型の魔物が飛び出してきました。これは好都合ですわね。
その魔物は、私が狙っている獲物そのものだったのですわ。私が獲物に照準を合わせていると、先に2人が動きました。少年は剣士のようで、大きな体格の魔物に果敢に飛びかかっていきます。しかし、熊の魔物と言えば、そこそこ強い部類に入る魔物。そう簡単には刃が届かないようでした。少年の剣は何度も熊の鋭い爪に阻まれます。しかし、それを続けていると、突如、熊の爪が剣に負けてしまったのか、切断されました。その隙を待ってましたと言わんばかりに、光の鎖が熊の四肢を絡め取り、動きを止めます。その瞬間でした。私が引き金を引いたのは。
響く銃声、倒れる熊。そう、私の放った銃弾は、見事魔物の急所を貫き、魔物を絶命させていたのです。
私は急いで2人の元へ行き、レヴァンテインの銃口を向けながら厳しい口調で言いました。
「ここで何をしていらっしゃるの?」




