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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
王女とケント
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閑話:王女の決断

「お父様、お姉様」

ケントさんが出ていったあと、私はその場にいた2人に向き直り、言いました。

2人は、なにかを察したように優しい顔をしていました。

「私は、ケントさんに付いていきます」

「そうか……」

お父様は少し寂しそうな顔をしていました。それもそのはずです。長らく離れて暮らしていた我が子が、たった数日のうちに、またどこかへ行ってしまうというのですから。

「大丈夫です。必ず、魔王を倒して帰ってきます」

私がそう言うと、サリーお姉様は華やかに笑いました。

「あはは!さすがはアンですね。用意周到です。でも、ケントさんに無理強いしてはいけませんよ?」

「わかっています。それとなく誘導するつもりですから」

「やれやれ……女とはみんな強かで恐ろしいな」

私とお姉様は、満面の笑みをお父様に向けました。別に牽制とか、脅しとかではないです。お父様はよくわかってるなと思った笑いでした。


私は、行く前にお父様に抱きつきました。お父様は、そんな私を優しく抱きしめてくれました。父としても、一国の王としても、優しく、大きな器の持ち主であると再確認しました。

「気をつけてな」

「はい。お父様も、お元気で」

「あら、私には無いのかしら?」

お姉様が悪戯っぽい笑みを浮かべながら言いました。

「冗談よ。そんな顔しないで。じゃあ、逆に私からはプレゼントをあげるわね」

サリーお姉様が名案と言わんばかりにポンと手を叩き、言いました。

こういう時のお姉様はろくなことを考えません。

お姉様はゆったりと私の側まで歩んできて、私の頬に優しく口づけしました。

私は急なことに驚いて、動揺してしまいました。

「お、お姉様!」

「フフフ……。アンにも可愛いところがあるじゃない」

悪戯っぽく笑うお姉様は、心底満足そうでした。まあ、今回は許すとしましょう。私もわがままを言いましたから、これくらいなら。

ですが、いつか絶対仕返しします。


そんなこんなで、私はケントさんの元へ行くことにしました。

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