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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
王女とケント
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魔剣使いVS魔物の大群

俺たちは思い立つと同時に、外へと出た。

一応作戦というものは立てた。俺が陽動をしている間にジンとローチが道を作ってくれるとのことだった。これが作戦と呼べるのかは言うまでも無く否だったが、三人で遂行するにはこのくらいしか無理だろうとのことだった。

しかし、二人とも俺を高く買ってくれてるようだった。一体何人の兵士に追いかけられるかわかったものではないのに、陽動という危険な役を任せてくれたのがその証拠だ。


外に出ると、来た時と空気が違っていた。俺の全身の毛が逆立っている。

『すごい数だな』

「少しやばいかもしれないな」

周りは霧が立ち込めていて視界があまり効かなかったが、俺にはわかった。俺たちが来た方向とは逆方向に、大量の生物がいる。おそらく魔物だ。

「これは・・・まずいですね。一度隠れ家へ隠れますか?」

ジンも気付いているようで、細心の注意を払って俺に話しかけた。

「これが王都にいくのは不味いだろ・・・」

「では、足止めだけでもしましょうか。ダニエルくんは増援を呼んできてください」

「わかりました。でも、なぜですか?」

ローチは事の重大さを理解していないみたいだった。

「この場所を隠すための魔道具が私たちの身を陥れることになるとは」

この謎の霧は魔道具で引き起こしていたものだったようだ。

「ローチ、早く行け。ここは俺たちが食い止める。走れ」

「わ、わかりました。早く来てくださいね!」

俺は声と気配を殺しながらローチを急かした。その雰囲気に気圧されたのか、ローチはそそくさと街の方に駆けて行った。

俺はジンに話しかける。

「魔道具はいつでも切れるか?」

「可能ですが、切ってよろしいのですか?」

「俺の合図で切ってくれ」

俺はじりじりと音と気配を消しながら魔物たちの方に近づき、叫んだ。

「今だ!」

俺の合図と共に霧は姿を消していき、大量、大群と言った方が良いだろうか、たくさんの魔物たちの姿がはっきりと視認できるようになった。

俺はすかさずホープを鞘から抜き放った。

「炎舞・業火!」

横薙ぎにした剣から放たれた炎は扇状に広がり、魔物たちを焼いた。その焼けた魔物たちがまるでナイフで何度も切り付けられたように傷だらけになった。

『援護するよ!』

どうやらエアロがやったらしい。心強い。

次に俺はミコトを手に取った。

集中(フォーカス)・・・!」

ミコトの力の一つ、≪増殖≫でミコトの数を十個に増やし、それを≪集中(フォーカス)≫で即座に地面へ広く円形を描くように投げる。

「ミコト!」

『いいよ』

『「蒼雷(そうらい)!」』

俺たちが叫ぶのと同時に天から青い雷がミコトで囲まれた円形の中いっぱいに落ち、木々もろとも魔物を黒焦げにした。


そうしているうちに、俺を標的にした魔物たちが飛び掛かってきた。しかし、その魔物たちは俺に触れることなく吹き飛ばされた。後ろからジンの放った銃弾が飛んできて魔物たちを弾き飛ばしたのだった。

「ケント様! 援護はお任せください!」

「ありがとう!」

俺はジンにお礼を言いながら、木々を踏み台にして飛び上がった。

「ヒメ! 力を貸してくれるか!」

『お姉さんにまっかせなさーい!』

俺はヒメを鞘から抜き放ち、両手で大上段に構え、着地と同時に振り下ろした。

「ラシル・・・!」

『スマーーーーッシュ!!』

大地が大きく揺れ、地面がまるで跳ね上がったかのように揺れ、周りの魔物たちが木々よりもはるか高く打ち上げられた。落ちてきた魔物たちは見るも無残に肉塊と化した。

俺はヒメを鞘に戻し、≪集中(フォーカス)≫の継続を止める。これ以上続けていると、俺の体がもたなかった。

しかし、ここまでやっても魔物の数は減っているように感じなかった。俺はできるかぎり精霊力を使わないように一匹ずつホープで切り伏せ、対処していったが、次第に追い詰められてきた。ジンも同じようで、俺と背中がぶつかった。

「これはさすがにきついな・・・」

「年貢の納め時というやつですかな・・・」

ここでジンを殺すことはしたくない。ジンが次に口を開く前に、俺は無謀にも魔物の大群に突っ込んだ。

「ケント様!」

「業火ぁ!」

ホープから炎が放たれ、すかさずエアロが切り刻むが、それをもろともしない数の暴力が俺を襲い、俺はジンの横を大きく後方へ吹き飛ばされた。

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