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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
王女とケント
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王都のギルド

俺たちは牢屋から釈放された。持ち物もすべて返却され、ホープたちも手元に戻ってきた。

「久々の娑婆の空気は最高だぜー!」

カエリアが外に出るなり叫ぶ。しゃばってなんだ?

「そうだ、ケントくんも招待状もらった?」

カエリアが俺がもらったものと同様の封筒を見せてくる。俺も封筒を見せる。

「うん。カエリアはどうする? 夜まで時間あるけど」

「私はお店の下見ですかね。場所はもう決まっているのですけど、一応見ておきたいんですよねー」

「俺は冒険者ギルドの方に行こうと思ってる。何かあったら来るといいよ」

そうして、俺たちは別れた。


冒険者ギルドの場所は、前もってキーマンに聞いておいた。

キーマンによれば、王城の次に高い建物ということだったが、牢屋を出て上の方を見上げると、四角い大きな建物が見えた。いくらなんでもわかりやすすぎるだろう。

俺はその建物に向かって歩いていった。


その建物に着いたときには、昼を過ぎていた。なにせ道が複雑に曲がりくねっていたのだ。城下町を象徴する建物として、冒険者ギルドがあるらしいのだが、同時に城下町の防衛拠点としても機能するようになっているようで、簡単には辿り着けないように、街中の道は複雑になっているようだった。

ギルドの建物を間近で見上げる。雲を突き抜けているんじゃないかと思わせるほど、高かった。入り口は扉になっていて、中の様子を外から伺い知ることはできなくなっていた。一応周りに窓はあるので、そこから覗き見ることはできるみたいだけど。


俺は扉を開き、中に入る。

中は広く、窓口が数多くあった。1階の半分は窓口が敷き詰められており、残り半分は酒場のようになっているようだった。昼すぎということもあって、酒場の方に人が多い印象だった。その2つの間の位置には掲示板があり、依頼の書かれた貼り紙が所狭しと張り付けられていた。


俺は相談窓口と書かれている窓口へと足を運んだ。

「こんにちは。こちらは相談窓口となっております。なにかありましたか?」

窓口に座っていた女性が応対してくれた。

「王都のギルドには初めてきたんだけど、これを見せればスムーズに手続きが進むって言われたんだけど」

俺は、アーグから受け取った紹介状を受付の女性に渡した。すると受付の女性は、「少々お待ちください」と言って奥の方に引っ込んでいった。


しばらく待っていると、先程の女性と共に、大柄な男が出てきた。その男は特徴的な髪型をしており、もみあげと顎髭が繋がるように伸びたそれは、ライオンのたてがみのようだった。

「とりあえず、ギルドカードを見せてくれるか。」

大柄な男はその体格に似合った渋い声で言った。俺は言われたとおり、窓口にギルドカードを置いた。それを一瞥した男は、満足そうに頷いた。

「あっちのエレベーターに乗ってくれるか」

男は窓口の並んでいる端を指差す。

男の指差した方には、扉らしきものがあった。隠し扉のように、壁と同じ模様が刻まれていた。

「エレベーター?」

「そういえばお前は田舎の出身だったな。とりあえずあそこまで行って、中に入ればいい。あとは扉が開いたら出てきてくれ」

俺は言われるがまま、扉の前まで行く。すると、俺がなにもしなくても扉が開いた。

『魔導具の類か?』

「多分」

俺が中に入ると、扉は静かに閉まった。それからしばらく待つと、扉が開き、俺は外に出た。そこには、豪華な絨毯に豪華なテーブル、テーブルには4人ほどが掛けられるように豪華な椅子が4つ並べられていた。

そのテーブルの横にはこれまた豪華な執務用の机が置いてあった。

両端の壁には大きな窓があり、そこから外を覗いてみると、街の門が見えた。どうやらここはこの建物の上階らしかった。

「どうだ。いい眺めだろう」

後ろを振り向くと、先程のライオン髪の男がいた。おそらく、俺と同じく、エレベーターと呼ばれる魔導具で上がってきたのだろう。

男はずんずんと歩いていき、執務用の机にどかんと腰を掛けた。

「自己紹介しよう。俺がここ、冒険者ギルドウィンチェスター王国本部のギルドマスター。ライネルだ」

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