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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
天と地と出会い
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探索

俺はマリアとリーエンと、大地の森にいた。

「こんな開けたところがあったとはな」

リーエンは辺りを見回している。俺たちが来たのはヒメの刺さった森の開けた場所だ。ついにヒメを抜きに来たのだ。

「これが俺の探してる魔剣の一つ、大地の剣だ」

「ほう・・・って錆びてるじゃねえか」

ヒメを見て大げさに言うリーエン。ヒメが傷つくからやめて欲しいんだけど。

『なにこの人! 失礼!』

頭の中にヒメの怒鳴り声が響く。さすがにそんな反応になるよな。

『まあまあ、ヒメの力を見せればきっと驚くよ』

ミコトがなんとかなだめている。


この数日、ヒメを抜きに来なかったのは理由があった。集中(フォーカス)の訓練をしたかったからだ。数日間、何度もやってみて、火を灯さないホープを振るくらいなら五分はもつようになった。それを超えると気を失うか、体が酷く重くなる。でもこれだけもつなら抜けるはずだろう。

俺はヒメの柄を強く握った。

『お、本当に抜けるようになったのかな? でもその前に、魔導石は?』

「あ、忘れてた。でも、これどうやって使うんだ?」

「貸してください」

マリアに魔導石を渡す。するとマリアはヒメの錆びた刀身に半透明な魔導石を当てた。すると見る見るうちに色が橙色に変わっていった。

「この程度で大丈夫ですかね」

『いい感じ』

「じゃあこれを地面に埋めてもらえますか?」

マリアは俺に橙色に光る魔導石を差し出した。それを受け取り、地面に穴を掘る。

「もっと深く掘ってください」

『深くないと全域に行き渡らないかもしれないでしょ!』

「わかったわかった」

ヒメがなんでそんなに偉そうなのかは今は置いておくとしよう。

30センチメートルほど掘って、魔導石を埋めた。一応目印のために石を積み上げておいた。


「じゃあ、改めて」

『ほんとに抜けるのかな?』

「馬鹿にすんなよ」

俺は柄を握り、目を閉じ集中する。精霊力が体の全身に行き渡るのを感じると同時に目を開け、ヒメを思い切り引き抜いた。引き抜いた拍子に、ヒメの刃の方向にあった木が数本なぎ倒された。

「え」

「おい、今なにをした?」

「ただ引き抜いただけなんだけど」

本当に、何が起きたかわからなかった。俺はヒメを地面から引き抜いただけなのに、木が倒れていた。しかも切られたとかではなく、なぎ倒されている。

『それがヒメの力だよ。引き抜くときにちょっと勢いを付けすぎたみたいだね。ボクやホープを振った時にも風が起こるでしょ? それと同じだよ』

「は? それはつまり、ヒメを勢いよく振ったときの風で気がなぎ倒されたってことか?」

『そういうことだね』

『すごいでしょー!』

すごいとかそんな次元じゃないぞそれは・・・。慎重に扱わないとな・・・。

俺は慎重に鞘に納め、集中を解いた。

「これはとんでもないものを手にしてしまったかもしれないな・・・」

「力には責任が伴います。気を付けてくださいね」

「うん・・・」

気を付けてどうにかなる物なのか・・・?


「終わったか?」

リーエンは俺がヒメを抜いている間、大人しく待っていてくれた。木がなぎ倒された時はさすがに声を上げていたが。

「なんとかな」

「じゃあ、俺たちも捜索を開始するか。一応、変わったのを見つけたら信号弾を撃つ手筈(てはず)になっているが、この森の中では見えるか怪しい。できれば俺たちが見つけるんだ」

俺たちは深く頷いた。

『なんか探してるのー?』

「この森に悪魔が潜伏してるらしいんだ。俺たちはそれを探して討伐する依頼を受けて、その途中、といったところだな」

『それってアイツのことかなー? っていうか、この森の事なら隅々まで私がわかるよ?』

嘘だろ・・・?

それが本当だとしたら捜索が一気に楽になるぞ。

「ヒメ、そういつがどこにいるか、教えてくれないか?」

『私が言葉で言うよりも、ケントが自分で探した方が早いよ?』

「うーん・・・。じゃあ、やってみるか」

俺はヒメを鞘から抜こうとした。が、抜けない。そうか、集中しないと持つことすらできないのか。

俺は再び、精霊力を全身に行き渡らせる。

集中(フォーカス)

そう呟いて再びヒメを鞘から抜く。もちろんゆっくりと慎重にだ。

『地面に刺して、精霊力を込めてみて』

言われたとおりに、俺は地面にヒメを突き刺し、精霊力を込めてみた。すると、込めた精霊力を伝って、この森のすべての生命を感知することができた。それはもちろん悪魔も例外ではない。

「わかったぞ。悪魔は北の方にいる」

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