閑話:剣と少女、二人の夜
私に寝袋を渡すなり、ケントさんは寝てしまわれました。よほど眠かったのでしょう。今さっき眠ったところだというのに、その寝顔は大変健やかなものでした。私も笑みがこぼれてしまいます。
『あいつ、寝るの早すぎだろ・・・』
「ふふふ。悪いことではないですよ。寝る子は育つとも言いますし」
『でもなあ、女を放っておいて速攻寝るかあ?』
私も眠ろうと寝袋に入ろうとしていると、ホープさんが話しかけてきました。ホープさんは先ほど施されてばかりでは申し訳ないと思い、剣を磨いて差し上げようと思って触った時に声が聞こえるようになりました。なんでも、ホープさんは剣に宿った精霊らしく、ケントさんのことをいろいろと教えてくださりました。
「本当にありがたいことです。ここまで施しをしてくださる人なんて、滅多にいません。ケントさんは優しいお方なのですね」
『まあ、それには素直に同意するけどよ・・・。他のところで抜けてるところが多すぎるだろうがよ』
「まだ15なのでしょう?成人したての方にそのようなことを期待してはいけませんよ」
『いや、俺は甘やかすことはしたくねえ』
「ふふふ。ホープさんもお優しいです」
『けっ。早く寝ろよ。明日も歩くんだからな』
「はい。私も・・・そろそろ・・・ねむ・・・く・・・なって・・・」
私も、意識を手放すのは早かったです。きっと色々あって疲れていたのでしょう。




