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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
魔族と龍の魔剣
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逃亡

ケントさんが炎に焼かれたのを見た瞬間、私は【聖十字(ホーリークロス)】を発動していました。ドラゴンの吐いた炎は【聖十字】に阻まれ、ケントさんを焼き殺すに至らなかったようです。

ケントさんが地面に転がり落ちると、鞘からスイさんがこぼれ落ち、スイさんの水がケントさんの傷を少しだけ癒やしたようでした。

『貴様、なにをしている』

『あのままでは、ケントさんが死んでしまいます!』

『たとえそれでも、それはしてはならないことだとわからなかったのか!』

『わかっています。しかし……』

ドラゴンがスイさんを叱りつけます。どうやら、お二人はお知り合いのようでした。

しかし、今はそんなことを気にしている場合ではありません。一刻も早くこの場を離脱しなければならないのです。

「キリエさん! ドラゴンを怯ませることはできますか!?」

「まかせてくださいまし!」

キリエさんは既に【モード:レーヴァテイン】になったレーヴァテインを構えていました。

「3,2,1、今です!」

「【レーヴァテイン】!」

キリエさんが5つの魔導石に触れ、引き金を引くと、レーヴァテインから5色の銃弾が円形になったような銃弾が発射され、ドラゴンの頭に命中しました。そのすさまじい威力に、さすがのドラゴンもよろけます。今度は私の番です。キリエさんが作ってくれた千載一遇の機会。無駄にはしません。

「我らが神よ。我らをこの地より旅立たせたまえ。【光の波(オーロラウェーブ)】!」

私が唱えると、私達の目の前から光が溢れだし、私達を火山の外まで押し出してくれました。

「なんとかなりましたわね……」

「そうですね……」

ほっと一息つこうとすると、ホワイトが叫びました。

『ケント! ケントのことわすれてない!?』

私ははっとしてケントさんを探します。ちゃんと私達と一緒に火山の外に倒れていました。私は駆け寄り、すぐに神聖魔法で回復させます。

「我らが神よ。我が願いを聞き届け給え、この者の傷を癒やし給え、救い給え、導き給え、助け給え……【偉大なる神の祝福(グレイテスト・ヒール)】!」

ケントさんは光に包まれ、みるみるうちに傷が塞がっていきました。

「これで……なんとか……」

私も生きも絶え絶えになってしまいましたが、ケントさんは助けられました。

「よかった―――」

私はそこで意識を手放しました。

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