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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
魔族と龍の魔剣
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選ばれし者

「またかよ!」

またまた、俺達の前に大きな岩が現れた。

「いい加減飽きてきましたわね」

「待ってください。ここで焦っても仕方ありません。冷静になってください」

周りの熱さに当てられて、少し感情的になりすぎてたのかもしれない。俺はスイを取り出して、剣身を額に当てる。ひんやりしていて気持ちが良かった。

『気持ちいいですか?』

「ひんやりする」

「ずるいですわよ!」

近づいてきたキリエにも当ててやる。キリエは気持ちよさそうに顔を緩ませていた。

改めて、大岩に目を向けてみる。岩には、最終問題と書かれていた。

「最終問題ですわ! これをクリアすればこの忌々しい通路は終わりですのね!」

マリアが書かれている文章を読み上げる。

「始まりと終わりを内包するものを突き立てよ」

「どういうことですの?」

はじまりとおわり? おわりはわからないが・・・

「はじまりと言えば、ホープははじまりの剣って書かれてたよな」

ホープを岩に突き刺してみる。すると、岩は音を立てて崩れ、大岩は無数の小石になった。

「合ってたみたいだな」

「さあ、この忌々しい通路を抜けますわよ!」

キリエが走り出す。俺達も後を追った。


しばらく進むと、大きな広場に出た。広場の中央には大きな溶岩溜まりがあり、空からはてっぺんを少し過ぎた太陽が俺達を照らしていた。どうやら、知らないうちに登頂していたらしい。ここは龍火山の火口だった。

この広場に来てから、俺達は緊張を解けずにいた。なぜなら、目の前に大きな爬虫類と思しき者が横たわっていたからだ。その爬虫類は、俺達の来訪を察知すると、ゆっくりと上体を起こした。その大きさは、俺の10倍ほどあるだろうか。とにかく大きかった。長い口、びっしりと背中側に生え揃った赤い鱗とところどころから飛び出す角のような棘。目を大きく見開き、俺達を見下ろす姿は、誰がどう見てもドラゴンのそれであった。

『貴様らが、選ばれしものか』

見知らぬ声が頭に響く。その声は、エクスとはまた違った威厳に満ちていた。

「選ばれしもの?」

『そうだ。我が試練を乗り越え、ここまできたのだろう?』

「あの鬱陶しい大岩のことでしたら、すべて壊して差し上げましたわよ」

ドラゴンは口を大きく開け、一吠えした。

『愉快愉快。今回は3人もいるとはな。だが、最終試練は一筋縄では行かんぞ』

ドラゴンは俺の身長ほどの手のひらで手招きをした。

『最後の試練は、我を打ち倒すことだ。さあ、かかってくるがよい』

武器を構えようとしたキリエを俺は手で制した。

「俺がやるよ。キリエにはさっきがんばってもらったからな」

『我は3人でも構わんが』

「これは俺の試練だからな。手出し無用ってやつだ」

『よかろう! かかってくるがよい。勇猛果敢な選ばれし者よ!』

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