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10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
魔族と龍の魔剣
101/111

クスリ屋

「アミラー! チユポ10個持ってきてー!」

「はーい!」

奥の部屋から可憐な少女の声が聞こえてきた。どうやら、ここは2人で回しているようだ。

「ちょっとまっててね。すぐにアミラが10個持ってくるからね」


しばらく待っていると、奥の部屋から上の開いた薄い木箱に水色のポーションの入った瓶を10個乗せて運んできてくれた。運んできてくれた人物の見た目に、少し驚いた。首から上は鱗のびっしりある、蛇だったのだ。首から下は人間だ。

蛇竜(じゃりゅう)族を見るのは初めて? って人族だから当たり前か。私達蛇竜族は、生まれながらに体のどこかが蛇に似た状態で生まれるのよ。ちなみに脱皮もするよ。それで、私は舌、アミラは頭ってわけ」

「お待たせしました。治癒ポーション10個です」

カウンターの上に木箱がどかっと置かれる。音からして、結構な重みがあるようだ。勢い良く置いたので、反動でポーションのビンが跳ね、軽く触れ合って綺麗なガラスのぶつかる音が鳴った。

「ありがとう」

俺はポーチから一番大きな金貨を取り出した。それを見たマリアが慌てて駆け寄って、金貨を奪い取った。

「なにするんだよ」

俺がマリアの方を見てみると、ものすごい剣幕だった。

「ケントさん! これは王家が特別な功績を残した人に送る、王家特性の金貨なんです! 言わば勲章です! それをおいそれとポーションなんかの代金にしてはいけません!」

「ご、ごめん……」

マリアの勢いに圧され、俺は謝ることしかできなかった。

俺は、改めてポーチを漁り、さっきの金貨よりも2周りほど小さな金貨を取り出した。と思ったら、それは白い硬貨だった。手触りは金属。金よりも少し軽い気がする。すると、それを見た店員の顔色が豹変した。

「そ、それは白金貨!? そんなの本でしか見たことないわよ!?」

「そんなに珍しいものなの?」

「まあ、価値的には10万バンくらいですかね」

目がギラギラして、大興奮の店員と対象的に、涼しい顔でマリアは言った。

「なんでそんな涼しい顔をしていられますの……?」

キリエからもつっこまれる始末だ。

しかし、お金はあったら嬉しいが、無くても困らないものなのだ。

「そこまで大事なものじゃないから?」

「キリエさん。ケントさんは王家の金貨を渡そうとする人ですよ?」

「そういえばそうでしたわ……愚問を投げかけた私を許してくださいまし……」

なんだか馬鹿にされている気がするのは気のせいだろうか。

「お客さん、もしかしてそれで払うつもり?」

「嫌ならもうちょっと小さいのもあるとおもうけど」

店員は長い舌を頭の上まで伸ばしながら考えているようだった。しばらくして、答えが出たのか、舌を引っ込めて口を開いた。

「わかった。それで大丈夫よ。お釣りを持ってくるわね」


そう言ってアミラと共に店の奥に消えていった店員は、しばらくして、白金貨と同じ大きさの金貨を5枚持ってきた。その間にポーションはポーチにしまっておいた。

「お待ちどおさま」

「ありがとう」

「ほんとにありがとうございました。今後もご贔屓にー!」

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