表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10の魔剣と銃の国  作者: ☆ひさよ☆
魔族と龍の魔剣
100/111

事前準備

俺達は早速火山に向かうことにした。

のだが、マリアが今回は事前準備をしておこうと言い出したので、まずは買い物をしておこうということになった。

「そういえば、キリエは来るの? ここの魔族のことはわかったし、ローズブラッドに戻ってもいいんじゃない?」

俺が聞くと、キリエはふんぞり返り言った。

「ここまで来たのに、行かない道理かあると思いますの?」

「旅は道連れと言ったところですかね」

まあ、俺は構わないからいいか。


サフィリアに店の場所を聞いてきたので、迷わずに来れた。それにしても、サフィリアは絵が上手い。かんたんな地図を描いてもらったのだが、わかりやすく建物の特徴を描いてくれていて、土地勘の無い俺達でも目印の建物を見つけることが簡単だった。金色の装飾のある建物には黄色の塗料を使い、色でも示してくれていた。サフィリアはクールで近寄りがたい雰囲気はあるが、とてもマメで優しい人物なのだと伺い知ることができた。

「あれですわね」

店の前にぶら下がっている看板には、一般的にポーションの入っているビンが描いており、その上から店名が書いてある。

「クスリ屋?」

「まんますぎやしませんこと?」

俺は先頭に立ち、少し古臭い木製の扉を押し開けた。入ったところにカウンターがあり、内側に店員と思われる魔族が立っていた。その魔族の後ろには棚があり、所狭しとポーションや様々な商品がきれいに並べられていた。奥にも部屋があり、見えないけれど、もっとたくさんの商品があるに違いない。

「いらっしゃい。おっと、人族のお客さんか。珍しいわね」

口からはみ出るほどに長い舌を持った女性が話しかけてきた。

「ちょっと南の火山まで行くんだけど、なにかおすすめ品は無い?」

「あの禁制地に? そうね……」

店員は少し思案した後に続ける。

「とりあえず、ポーションはいくつ持ってる?」

「そういえば、旅に出てから使ったことなかったかな」

店員ははっはっはっと笑った。

「そんなホラ吹かなくてもいいんだよ? 人族だからって私は馬鹿にしたりしないよ。まあ、あそこなら火傷対策にこれかな」

店員は棚に並べてあった水色の液体の入ったビンを取った。

「飲んでよし、かけてよし。クスリちゃん自慢の治癒ポーションよ。火傷や裂傷なんかの、外傷の治癒に特化したポーションよ。麻痺や毒なんかの体の内側を蝕むものには効かないから注意してね。多分溶解液とかには効くと思うけど」

「じゃあ、10個ほどもらえる?」

「ケントさん、まずは値段を聞いたほうがいいんじゃないですか?」

「ああ、そうか」

買い物なんて久々だったからか、懐が温かいからか、すっかり失念していた。俺には王家からもらった報奨金が結構あるからな。

「1個5000バンってとこかな」

「なかなか値が張りますね……」

「その分、効き目は保証するよ」

「じゃあ、10個もらうよ」

俺は意見を変えなかった。俺の懐はそれくらいの金が消えたところで寂しくなるほどのものではないのだ。もしも寂しくなったところで、食うものは獲ればいいしね。

「まいどありー!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ