突然の告白
「湊くん、彼女になってもいいですか?」
「はい?」
梅雨に入りかけ少しじめじめとしてきたこの日僕は告白をされたー
「ダメ…ですか?」
不安からか目を潤ませて上目遣いで見てくる。
「…どちら様ですか?」
反則級の可愛さに思わず返事をしかけたがなんとか耐えられた。
「えーと…」
なぜか少し困った様子を見せる彼女に疑問を持つ。
「どうしたの?」
「い、いえ!何でもないです!!」
「そう…それで君は誰?」
どちら様ですか?という質問のあとからフリーズしていた彼女にもう一度質問をする。
「私は湊くんと同じ高校で1-Aの"神野 こがね"です。」
「1-Cの"新島 湊"です。」
「知ってますよ。でないと告白なんてしません!」
たしかに。と思いながらふと気になった聞く。
「神野さんはなんで告白をしてきたのかな?」
初対面の女の子相手に名前呼びをする勇気もないので神野さんと呼ぶことにした。
「こがねでいいのに…まぁ、いいです。告白をした理由ですよね、"好きだから"ですかね」
「いや、そういう事じゃないんだけど…」
「じゃあどういうことですか?」
「好きだから告白っていうのは分かるけど僕からしたら神野さんとは初対面だから好きになるはずもないから告白をするとはありえないと思うんだよね。」
そして僕は告白をされた瞬間から1つの説があったー
「こんなことを言うのはどうかとおもうけど"嘘告"なのかなーって」
僕は苦笑しながら"嘘告"つまり罰ゲームか何らかの形で"嘘の告白"をする。というものを疑った
「ーい…です」
「え?」
「嘘告なんかじゃないです!!」
「え?!」
「私は以前死にかけていたところを湊さんに助けて頂いたことがあります。」
こんばんは葵かるらです。この作品は以前にも同じタイトルで掲載していたのですが個人的に話の構成が上手くできていなかったので書き直しとさせていただきました。前回とは随分流れが変わるので以前見た事のある人もぜひ見ていってください!!