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5 why is my umbrellas?

次の日。うーん、ここのベッドは誰かさんが起こしにきたりしないから気持ちがいい・・。


きょうは、ちょっと楠さんに進められたお土産を商店街(言うほど大きいものではないが)で皆で見てくることにした。

買うのは、最後の日だが、下見というとこだ。最後の日は時間がないので。


だが――――、

日当たり良好!当為ワケではなく、いきなりの土砂降りである・・。


「・・・、どうする?真琴」

一番こういうのを見たがっていた奴に聞く。

「行く!行きましょう!雨でも!!」

・・、やっぱりそうなるのか・・。女子は好きだな・・。

「あ・・。」

満波が俺に向かって言う。このときすっごいいやな予感がしたのだが・・、

「折りたたみ傘持ってくるの忘れたから貸してー一期―」

カランカラン・・。くじで一等を弾くと鳴るベルの音・・・。

「はい・・。」

こういうこともあろうかと、2本持ってきてよかった・・。

でないと、俺がぬれるはめになるからな・・・。



俺と狼はある程度はお土産を見ていたが、でも流石に女子にはついていけないので、昨日富士見さんが言っていたjokerの本名を調べることにした。



おどろくことに、イッパツで見つかった。

あれ・・・?じゃあなんで富士見さんは知らなかったんだろう・・・?

行く途中に小耳に挟んだ―とか?


本名というか、コードネームというか・・・は、atom92-evole。

いまはjokerということは、旧名になるというとか?


「・・・atom・・・。92っていったら、たしか、ウラン、ウラニウムのことじゃないですか?」

狼が俺に聞く。・・・そんなことを俺に聞かないでほしい。って、ゆうかウランって何?

「・・・。原子爆弾とかに使われる物質です」

狼が微妙な顔で答えてくれた。ごめんなさい。バカな先輩で。

「じゃあ、evole って何?狼。」

いつの間にか真琴たち女子組が狼のケータイをのぞく。

「展開させる、発展させるって意味よ。」

さすが、雅先輩。即答である。


ん?ウランという原爆をイメージするものを発展・・・・?悪印象ではないか?これは。


「・・・、別に、ウランのすべてが原爆に使われるんじゃないんだから。それに、原子力発電って言葉知ってる・・・?」

満波の冷たい視線の攻撃・・・。一期は100ダメージをくらった。

あ、そうえば・・、


「お前、このショーの新聞見せてくれたけど、あれ、新聞届く前に起きてただろ、なんでだ?」

「先生に聞いたのよ。ショーがあったって。だから新聞に出ると思って。」



・・・・・、つまり、可能性だけで俺の睡眠時間を・・・?


雨が強くなってきたので、一旦切り上げて旅館に戻ろうとした。


だが―――――、

傘が、消えた。俺と満波(正確には両方俺の傘だが・・。)

物取りにしてはおかしなことが数点―――。

・俺の傘は、そういいもんじゃない。近くに真琴のおしゃれで高そうなものがあるのに、ナゼ俺のを?

・そして、ナゼ折りたたみ傘なのだ。近くに他人の普通の傘がある。

・さらに、なぜ2本ももっていくのか――だ。それでは明らかに怪しまれるだろうに・・。


父さんが昔、「チーズはどこへ消えた?」とか「バターはどこへ溶けた?」という本を持っていた。

じゃあ、傘はどこへ消えた?

Where is my umbrellas?

いや、

傘はなぜ消えた?




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