3 wonder world
舞台の生亜朔島への船の港へ着いた…が、
先生がかなり車を飛ばすから俺と狼は気持ちが悪くなった…。満波と真琴は逆にハイテンション。先輩は変わりなし。
港にはまず4人のグループがいた。一人は茶髪の都会の夜が似合う男。
「ゲームクリエーターの宮部良馬だ。よろしく!」
「私は夏目枝未て言うんだ。良馬とは幼なじみだぜ」
と黒髪美人だが格好がボーイッシュの女の人。そして眼鏡をかけて眠そうな目でちょっと暗い感じの男の人が「よろしゅう」と関西弁で名刺をわたす。江戸川薫とある。
最後は、真っ黒な格好の人、メン・イン・ブラックみたいなひとが、
「魚塚優奇だ」 と一言。
普通ならこれでこちらの紹介をして終わりなのだが…、
「あれー!?岬先生じゃん!」
と夏目さん。
…?知り合い?
「あれ、初代SKK部の…卒業生じゃないですか!」
と先生。
え!まさか、俺らの大先輩!?
「へえ、今もあの部活あるのか!それでここに…!」
うれしそうに話す宮部さん。フレンドリーな人だ。にしてもなんて偶然!さすがミステリーマニアの部活…!
これで全員?というと、ナイスタイミングであと2名。
「どうも!テレビ局の者です!」
ポニーテールの元気な女の人としっかりしとそうな男のこと人。女の人のほうがカメラをもっていた。名刺には富士見美由紀・黒羽恭介とある。
「これで全員ですね!さ、船へ。」
そう言って案内してくれたのは、丸く優しい顔の小栗さん。
みんな船に乗り、いざ舞台の島へ…
そうえば…、
船に揺られながら、ふと思った。
新聞を見た日。新聞が届くのは6:30。なのになんで満波は俺を早くおこせたのだ…?新聞届く前では記事も知らない。あいつはいつも7:00まで寝てるハズだが…
このことがヒントだったのだと気づくのは、もう少し後の話。