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2 are you ready_?

「と、いうことで、チケットも着たので明日は楽しい合宿ですー!!」

満波のハイテンションな声が部室に響く。

「さっすが先輩―!!私もすっごくいきたかったんですー!!」

夢水真琴の声が響く。こいつは一年のなかでもかなり派手で目立つ、元気がいいかうるさいか微妙な女子だ。

「・・・俺、できればこのメンバーではいきたくないんですけど・・。」

俺に語りかけてきた一年は、氷室狼。初対面のとき『こおりしつ おおかみ』と呼んだのは遠い記憶だ・・。

彼は、家が道場で武道の達人。だが、姉にはかなわないという俺とどこか語り合えることのできる後輩だ。

だから、満波や真琴は、狼にとって家でも姉といるようで苦手だという。

「あら、でもせっかく私も今年最後の部活だし、そういうのがあってもいいと思うけど。」

・・・先輩に言われると、反論できなくなる。青山雅先輩。三年生で、生徒会長、容姿端麗成績優秀の俺とは間逆の人だ。

さて、この5人のメンバー、いったいどんな部活だと思う?


SSK部。推理・奇術研究部。ローマ字の頭文字でSSK部。

・・・・・・・ネーミングセンスのないのは初代部長に言ってくれ・・。

名のとうり、ミステリマニアの集まる、世にも珍しい部活である。

だから、部員にとってマジシャンのショーへいくなどおいしいはなしはない。一部をのぞいて。

「それはそうと先生は?」

真琴がきく。

顧問の岬太郎先生はまだ部室にいない。相変わらずのんびりだ。



「すみません!ちょっと蝉と話してて…」

そう言って入ってきたのが我が顧問、岬先生だ。蝉と話…まぁいっか…

こういう人なのだ。先生は。目が細くて、どこかとぼけている・・。

さて、全員集合したのでと満波が説明。

「明日は合宿なので今日珍しく夏休みに部活があるのですが、くわしい持ち物などのしおりを配りまーす。」

昨日夜までこんなことしてたのか…

「まあみんな宿題も終わってると思うし、夏休み最後の一週間楽しみましょうー以上です!解散ー」

嫌みぽく俺を見ながら言う満波、はーいと返事をするみんな。宿題終わってないのは俺だけか…!

だが逃げ場はない。人間不思議なもので、窮地に来ると開き直るようだ。

もういい、一週間思いきり楽しんでやる!










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