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山を、登る

作者: OID

耳に響く息遣い

肉の音骨の音

踏みしめる音

目に映る世界は簡素化

植物もシンプルになっていく


登るに比例して

現実感がなくなっていく

辛さが増していく


「そこに山があるから」

って誰が言った

こんな苦しいことだって

教えておいてね


減っていく花の匂い

生物が少ない

振り返ると

目に映る世界は未見

頂上が楽しみになっていく


登るに比例して

足取りは軽くなっていく

辛さに慣れていく


「そこに山があるから」

って誰が言った

そんな一言だけじゃ

言葉が足りないよ


あと二歩もう一歩

たどり着いた場所で

上を向いて回ってみる

一面の青に引きずり込まれる

周りには絶景

感情が一つに定まらない


「そこに山があるから」

って誰かが言った

そうか言葉だけじゃ

語りつくせないね


登ってみるしかないんだね



実際に山を登ったときのことを思い出しつつ書きました。ある一線から別世界に入ったような気持ちになったことを覚えています。感覚が変わったのか、環境が変わったのか。登山家の方々はこういう特殊性を求めて山に登るのかなと、思ったことをそのまま詩にしました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 山を登ったからこそ感じる思いなのかなと思いました。 百名山のテレビを見ているだけでは感じられない、実際に登った人との感じる生の詩だなと思いました。
2018/09/28 22:39 退会済み
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