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コウカ・スライ 共通①
外には酸素で溢れてるのに、うまく息が出来なくて苦しい。
どうして、私はこんなところにいるの?
誰か、お願いだから私を助けて―――
“はじめまして”
ああ彼は、私を救う誰かなのだろう。
“このままだと君は、死んでしまうみたいだね”
異分子の私はここに適応出来ない存在。
“これも何かの縁だ。僕は君を助けよう”
――それでもあの人は見捨てないでくれるのだろう。
“今日から君は僕の機械だ”
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「起きろセレ・スライ!」
上官の声が眠気を吹き飛ばした。
「はっはい!」
――ミーティング中だが、日当たりが良い窓際でつい居眠りをしてしまったようだ。