ドS
変更の報告です
役所の職員を100名に変えて雇用応募人数も100人変えました
そのためカトレアに依頼したタイムカードも200枚にして、完成までの期間を一ヶ月としました
よろしくお願いします
ゴソゴソ......
ん、ベッドの中に誰かいるな...
昨日も1人で寝たはず、ふふふ、ミラかカトレアが寂しくなって、俺が寝てる間にベットに潜り込んで来たのだろう
「もう朝か...」
俺が目を開けると窓から朝日の光が差し込んでいた
「さて...」
ガバッ!
俺は掛け布団を引き剥がして、誰がいるのかを確認する
「うぅーん...お兄ちゃん...」
「ですぅ...」
「......」
そこにはパジャマ姿のアンとレアだった
(ぷぷぷーー、アレウスさん、さっきなんて考えてましたっけ?ミラとカトレアがあれれ?)
「.........」
(それで布団を開けたら、幼女が2人?やっぱりアレウスさんってロリコンなんですか?)
エリーナがここぞとばかりに俺を攻めてくる
「......死にてぇ...」
俺はただただその一言しか出なかった
ガチャッ
そして俺が言葉を発してすぐに部屋の扉が開く
「ご主人様、おはよ...」
「うぅーん、お兄ちゃん大きすぎるよう...」
「きついですう...」
「......失礼しました」
ガチャ、開きかけたドアが閉じられる
「まて!ミラ!勘違いだ!待ってくれ!!」
待て待て待て!今のは本当にまずいぞ
俺は今確実にミラからロリコン認定をされていた
というかアンとレアは何の夢を見てるんだよ!!
「んん...そんな大きいお肉無理だよぅ...」
「お腹いっぱいできついですぅ...」
「.........肉の話かよっ......!」
俺はそう心からそう叫んだ。
2人を起こさないようにベッドを抜けて、急いでミラの誤解を解きに行った
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「朝から大変だな...」
(よかったですねぇ...誤解が解けて...くくく...)
この女神ほんとに性格いいよなぁ、ここ最近ほのぼのしてるから気が緩んでるな
「はぁ...他人事だからそう言えるんだよ」
俺は自分の屋敷から街の役所へと向かう
正直「ワープ」で移動すれば住む話なんだけど領民に仕事してますよってわかるように
徒歩で役所に向かう
「領主様おはようございます」
「アレウス様おはようございます!」
「あぁおはよう」
2人の獣人の母娘が俺に挨拶をしてくる
「アレウス様この度はありがとうございます」
「お父さんが喜んでいたの、ありがとう!」
「あ、あぁ、ならよかったよ」
はて?俺は何かしたのかな?全く見当もつかない
その獣人の母娘と別れたあとも何人かの他種族の者たちに挨拶をされ、お礼を言われた
正直顔を覚えてもらっているだけでも驚きなのに、お礼まで言われるなんて、やっぱりなんかしたのかな?
そして、その答えは役場にわかることになる
「はい!役場への就職申し込みの方は、こちらにお並びください!」
ザワザワザワ
「これは...!」
役場につくと役場の中は多くの他種族で溢れていた
「なぁ...」
俺は近くにいた1人の若い女性職員に話しかける
「すいません!今ちょっと忙し...アレウス様!」
「おはよう、とりあえず落ち着いてくれ」
俺に話しかけられた女性職員は俺だとわかり驚いて焦っていた、その反応を見ているのは面白いけど今はこの状況を知りたい
「これはどうなってるんだ?」
「はい、昨日他種族の役所での職員の募集をしたところ、こんな人数になってしまって...」
なんと、昨日募集をかけてこの人数になったのか、これはかなり予想外だったな
「すまん、既に何人くらいが応募しに来たかわかるか?」
「それならアーニャ様が...、アーニャ様なら今ちょうど三階の執務室にいらっしゃるはずです」
「わかった、ありがとう。忙しいかもしれないけど頑張ってくれ」
「はい!ありがとうございます!」
俺は人混みをくぐり抜け三階の執務室へ向かった
「おはようございます、アレウス様」
「あぁおはよう、募集をかけて次の日にこんなに集まるとは思ってなかったよ」
「えぇ、私もかなり驚いてます」
「大体何人くらいが募集に来た?」
「...そうですね、既に200人程は来てますね」
そんなに来てるのか、しかもまだ募集して1日だ。これからどんどん増えてくるだろう
「多分、このままではさらに増える可能性もあるので300人を超えたら、そこで募集は終了したいと思います」
「まぁそれが妥当だろうな」
ただでさえ、100人一人一人をチェックして採用するか決めるんだ。500人とかいったらかなり大変になるし、時間もかかる
「それにしてもほんとにすごい人数だな」
アピエダの街の人口は約10000人
内訳としては、70%が人族、28%が獣人族、残りの2%が妖精族だ
ちなみに妖精族というのはドワーフやエルフたちのことだ
それはいいとして、この街の獣人族の人口は約2800人ほどだ、それを考えてみるとかなりの割合が応募に来ることになる
「えぇ、多分職に溢れてしまっていた人たちが多かったのかと」
なるほど、ガストンのせいで獣人はまともに働けなかったと。これは他の仕事場なども用意した方がいいのかもな
「そうだな...領軍とかはどうなっているんだ?」
「はい、ガストンの一件でガストンの領軍の者はすべて生贄に使われてしまったので、私が個人的に自警団を作らせて今は街の警備にあたらせています」
アーニャはそこまでやってくれていたのか
本当に優秀で助かるな
領軍が現在存在しないなら、また作り直すないといけないな、街をモンスターから守らないといけないし、盗賊などの問題もある
「そうだな...獣人族などは身体能力が高いから、鍛えれば領軍としてやってけると思うか?」
「そうですね...この街の規模だと200人ほどいればいいと思いますから、現在の自警団と合わせれば問題はないかと」
「それなら、今回の募集してきた中で明らかにそっちのタイプのものは領軍候補としてピックアップしといてくれ」
「わかりました、そのようにしておきます」
「あぁ助かるよ」
ふむ、あとはアーニャに任せておけばいいのかな
そう考えると俺って意見言ってるだけでほんとに何もしてないな
「アレウス様、よろしいですか」
「なんだ?」
ドサッ......
俺の目の前に積まれる書類の山
「...これは...?」
「これは税率の変更や、役場の雇用形態の変化に関する重要書類です。すべて目を通しておいてください。数枚にはサインもお願いします」
「...これを全部か?」
「はい、それとほかの領地の貴族様からの手紙も来ております。そちらも読んでしっかり返信を書いておいてください」
そう言って俺に3枚ほど手紙を渡してくる
「期限は...?」
「そうですね、明日の朝までよろしいかと」
明日の朝か...すなわち徹夜してまですべて処理しろってことだよな...
アーニャ、こいつはやっぱりSだよ...
「アレウス様、領地のためですから」
「あぁわかってるよ、それじゃそっちも頼んだぞ」
「はい、それではアレウス様お願いしますね」
そう言ってアーニャは執務室を出ていく
そして俺は書類の山に視線を送る
「やるしかないか...」
(...アレウスさん、もしかして今日は徹夜ですか...?)
「あぁ覚悟しておけエリーナ、今日は眠らせないぞ?」
(そのセリフは違う時にいう言葉ですよ!!)
ははは、俺もこの書類の前に感性がおかしくなってるみたいだね
お読みいただきありがとうございます
突然の変更申し訳ございません、これからも「ようこそ、理想郷」をよろしくお願いします
そろそろ100話目も近いので良かったらぽちっと評価よろしくお願いします!!
ご意見、ご感想があったらどんどん言ってください!