代官は君に決めた
第3章です、よろしくお願いします
第3章は伏線ハッタリ、領地経営したりとほのぼの行く予定です
俺たちは王都から約10日かけてアピエダの街に来ていた
「ミラ、俺はダレル公爵と役場で代官候補と会ってくるから、屋敷に戻ってくれてていいぞ」
「わかりました、カグヤたちに屋敷の紹介をしておきます」
「あぁ、よろしく頼んだ」
俺はミラにそう伝えてダレル公爵の元へ戻る
「あなた、私もミラたちについてきますので」
「おぉわかったぞ」
そういってヘンリエッタ夫人はミラたちの所に行った
アンとレアがヘンリエッタに懐いていたが馬車でなにかあったのかな?
「うむ、ではアレウスよ、向かおうか」
俺はそういって再び馬車に乗ってアピエダの役場に向かう
役場があるって知ったのは初めてなんだけど
俺がいない間も普通に街が運営できていたのは役場があったからだろう
そして馬車が止まり、俺とダレル公爵は馬車を降り役所の前につく
役所の建物は三階建ての本当にシンプルな町役場だ
王都のギルド本部とか、高級店と比べると見劣りはするが悪くは無い
そして役場に入ると
「「「「「ダレル公爵閣下、アレウス侯爵、長旅ご苦労様でした」」」」」
なんと役場の職員総迎えだった
いまさら思うけど、公爵と侯爵ってイントネーションの違いだけだから紛らわしいよね
「ダレル様、ご苦労様です」
「おぉ、アーニャご苦労であったな」
「はい、アレウス様もお疲れ様です」
落ち着いた茶色の髪を後ろで結った、聡明な女性に挨拶されたので俺は挨拶を返す
この人は初対面だな、ダレル公爵の部下なことはわかるけど、どんな人なんだ?
「アレウス、彼女はワシの信頼できる公爵家の文官のアーニャだ。アーニャが今までお前の代わりにこの街を領主代行をしておった」
「それはありがとうございます。アーニャさんありがとうございました」
俺はお辞儀をして、アーニャさんにお礼を言う
「あ、アレウス様!頭をあげてください!」
「アレウスよ、侯爵がそんな簡単に頭を下げるでない」
おっと、癖で頭を下げてしまった
貴族になると軽々しく頭を下げたりすると色々と問題があるみたいだからめんどくさいんだよな
「すいません、次からは気をつけます」
「うむ、わかったならいいんだ、それではいこうか」
俺たちは3回の執務室へ向かった
「アーニャよ、代官候補を連れてきてくれ」
「わかりました」
そういってアーニャさんが部屋を出ていく
「アレウス、三人連れてきているお前が話してみて自分で決めてくれ」
「わかりました」
そうしてしばらくするとアーニャさんが3人の代官候補を連れてきた
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「うむ、では下がってよいぞ」
「ありがとうございました」
そういって最後の代官候補は部屋を出ていく
これで全員との面談は終わった
「これで終わりだな、アレウスよどうする?」
「すいません、少し考える時間をください」
「わかった、ワシはアーニャと話があるから1人で考えていてくれ」
そういってダレル公爵たちは俺を部屋に残して言ってしまう
「...はぁ...エリーナ聞いててどう思った?」
俺はこの場で唯一相談できるエリーナに聞く
(...そうですね...一言いえば「ない」ですかね)
「だよな〜...」
3人の代官候補とも「私はどこどこの家の出身で」とか「この機会を気に自分の功績を」とか言ってて
自分の出世のために代官になろうとしているのがありありとわかる
この貴族世界じゃ普通のことなんだろうけど
俺としてはあぁいうのは苦手なんだよなぁ
やる気があるのはいいんだけど、自分の治める領地を出世の道具として使われるのは嫌なんだ
(アレウスさんはどうするんですか?)
「うーん...この際もう自分でやるのもありなんだけどなぁ...」
やるのはいいんだけど、俺が領地をあけることは結構あるだろうし、代わりを任せられる人が欲しいんだよな
(じゃあ、あれしかないんじゃないんですか)
「あ、やっぱそう思う?ものは試しだからやってみるしかないな」
俺はエリーナと悪い笑い声を上げながら2人で笑った
そしてしばらくするとダレル公爵とアーニャさんが戻ってくる
「アレウスよ、決まったか?」
「はい、決まりました」
「うむ、では誰を選んだんだ?」
俺は1拍置いて答える
「そうですね、俺はアーニャさんを選びます」
そしてダレル公爵は黙り厳しい顔をする
「......アレウスよ、それは本気か?アーニャはワシの腹心の1人だぞ?」
おっと、これはまずい選択をしてしまったかな?
でもぶっちゃけアーニャさん以外選択肢無いし、言ってしまったならもう引くには引けないだろう
「はい、本気です。さっきの様子から見た限り、アーニャさんはこの役場の職員たちからの信頼も得ているみたいですし、能力も申し分ないです、だから俺は彼女を選びます」
俺はとりあえず適当な理由をあげて、努めて真剣に答える
(厳しそうですね)
うーん、ダレル公爵の顔が厳しいままだ、流石に自分の腹心をくれって言われたら怒るかな
「.........がっはっは!アーニャを選んだか!いいんだろう!」
「へ...?」
ダレル公爵がいきなり笑いだし、俺は変な声を出してしまう
「うむ!わかった、アーニャを代官としてこの領地を任せよう」
「いいんですか?」
「何を言っている、お前が頼んだんだろう?」
まぁそれはそうなんだけど、ダメでもともとで聞いたから驚いた
「それはそうですね...わかりました。ありがとうございます」
「ふふふ、まさかダレル様がいうことがホントになるとは」
「うむ!アレウスならアーニャを選ぶと思っていたんだ」
なんと、ダレル公爵は俺がアーニャさんを選ぶと踏んでいたのか。なんというか伊達に公爵やってないな
「アレウスには領主としても成功して欲しいからの、優秀な代官を置いて欲しかったんだ」
ダレル公爵いい人だな〜、ほんとにこの人には結構お世話になっている
「お気遣い大変感謝します」
「うむ、ワシとアレウスの関係だからの、気にするでないぞ」
そう言ってダレル公爵は笑ってくれる
これは領主としても頑張らないといけないな
「アーニャよ、お前をアーレンハルト侯爵領の代官に任ずる」
「はい、アレウス様のために頑張らさせていただきます。アレウス様よろしくお願いします」
「あぁよろしく頼むよ」
そういって俺はアーニャさんと握手をかわす
そして俺の領地経営はこの日からはじまった
お読みいただきありがとうございます
最近エリーナさんの影が薄くなってきてるのでどうにかしたいです
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