外伝・二つ名の由縁〜とある騎士団長の報告〜
よろしくお願いします
これはイリヤ王国のとある騎士団長の話
私の名前はイース、イリヤ王国第5騎士団の団長をしている。
一年前のレッドドラゴン討伐の功績が認められて今年からこの第5騎士団の団長に就任した
妻との関係も良好で3歳の娘も元気に育ち、順風満帆の人生を送っていた
それはモンスターの大群が現れるまでだったが
「団長、もうそろそろですね」
副団長のカートが俺に話しかけてくる
「あぁ我が団の様子はどうだ?」
「えぇ、もうみんな覚悟を決めてあります」
「そうか...」
私たちは今モンスターの大群と対抗すべく王都の前に人を張っている
今、カートがみんな覚悟を決めたと言っている
そう、死の覚悟をだ
あと少しでモンスターの大群が押し寄せてくる
その数は2万、そして王都にいる騎士団の数はおよそ5千、魔法騎士を含めても万にも届かない
私たちはは自分の命を賭してこの国を守ろうと覚悟を決めていた
「はぁ...こんなことになるなら遊郭のレイラさんに告白しときゃよかったな」
私の横で馬に乗るカートがそんなことを言っている
「団長決めましたよ、俺無事生き残れたらレイラさんに自分の思いを伝えてきます」
「それはいいが、そういうことはあまり口にしない方がいいぞ」
私はそんなことを言って死んでいった同僚を何人か知っている
しかしカートの気持ちはわかる、私ももっと妻や娘と時間を過ごしておけば、そして娘の成長した姿を見たかった
「それより団長、ドルグ将軍の言っていた話は本当ですかい?」
「あぁ本当だ」
カースが言っているのはある3人の冒険者の話だろう
なんと私たちがぶつかる前にその3人がモンスターの相手をするということだった
「英雄気取りかは知りませんが、なんとも無僕なやつですね」
「そんなことは言うな、国のために頑張ってくれるんだ」
私は口ではそういうが、私も無駄な命をと心の中では思っていた
そして夜明けと共にモンスターの姿が見える
その姿はまるで黒い波、モンスターたちが一つの塊のように押し寄せてきていた
「第5騎士団!!警戒しろ!あと少しでモンスターたちがくるぞ!」
私は第5騎士団の士気を上げるために声を上げる
みんなの目は既に覚悟を決め、自分の命が尽きようとも国を守るという意志がこもっていた
そしてしばらくたつと
ドドドドドドドドドドドドドッ!!!
「!!」
空気を震わせるような音がする
「あ......あれは!」
なんと大量のモンスターたちが3人の冒険者の攻撃によって駆逐されていく
そして3人の勢いはとまらない
1人の赤髪の女性は、弓を放つ
そしてその弓は大きな空気の軋みを作り上げながらモンスターの頭を寸分違わず打ち抜いてく
そして、もう1人の亜麻色のメイド服を着た女性
彼女には翼が生えていた、その姿はまるで天使。
巨大な斧でモンスターを引き裂いていく
「だ、団長......戦場に女神が降りてきました...」
横にいるカートも口を開けて驚いている
そして最後にすべての光を取り込んでしまうよな黒いローブの男
やつは赤い闘気を体から放出されながら
モンスターたちを黒い刀で切り刻んでいく
モンスターの頭をつかみ引きちぎり、赤い雷が迸る雷撃でモンスターたちを屠っていく
そして男の顔から生まれるのは笑み
それはまるで...
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「...それはまるで「鬼」のようだったと報告させてもらいます」
私は今、王城の会議室で事件の全容を報告している
「ふむ.........鬼か...」
「はい、そうでございます」
国王が私の言葉を聞いて頷いてる
「うむ、わかった。ご苦労だったなイースよ、あとはゆっくり休むが良い」
「はっ!ありがとうございます!」
そう言って私は会議室を出た
ーカイゼル視点ー
「ふむ、アレウスは鬼の様だと...」
騎士団の団長たち1人1人に一応報告をしてもらっておるが、皆アレウスのことを「鬼」や「悪魔」と表現しておる
ワシもこの目でアレウスの戦いを目にしたがあれはまるで「修羅」、そう表現しかできないわい
「宰相よ、アレウスの二つ名はどうなっておったかな?」
「いえ、まだ決まっておりません」
そうか、まだ決まっていないのか、ならちょうどいい
「ふむ、ならここでアレウス・アーレンハルトの二つ名を決める」
アレウスの二つ名はそれは...
「その二つ名は「悪鬼羅刹」だ」
そうしてアレウスの二つ名は決まった
お読みいただきありがとうございます
次に人物紹介をしたら第2章は完全に終了です
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