二つ名
前回は突然の修正申し訳ありませんでした
これからもよろしくお願いします
祭り最終日、すなわち俺たちの授賞式が行われる日
「なんだか、緊張してきたわね!」
「えぇこんな人前に出るなんて初めてだから、私も緊張するわ」
カトレアとミラがそんな話をしている
俺たちは今、王都の端で自分たちの出番を待っている
何を待っているかというとパレードだ
ちなみに俺たちのパレードだ
どうしてこうなったかと言うと
「国の英雄の誕生だ!これくらいのことはしないといかんからな!」
というカイゼルの一言により決まった
まったくいい迷惑な話である
そのせいで昨日から今日のことが宣伝されて王都は英雄騒ぎだ
闘技大会のこともあって俺の顔を覚えている人間が王都で何人もいたので昨日はろくに外に出られなかった
「それよりアレウス、私たちも参加しちゃってよかったの?」
「あぁ王都の危機を救ったのは俺ひとりの力じゃないからな、カイゼルの決定だ」
俺はそんな事言うが、一人が嫌だったので二人にも勲章を与えるようにしてもらったのだ
(なんていうか筋金入りですね)
仕方ないだろ、たった1人で王都民全員の前でパレードするとか心臓張り裂けちゃうよ
「アレウスさま、そろそろお時間です」
そういって王族の兵の1人が俺たちを案内する
俺たちはオープン式の馬車だ
これで王都の少し回って、中央の広場で授賞式だ
「始まるのね!私どうしたらいいかしら!」
「そうね、こんなこと初めてだからどうしたらいいか迷いますね」
「手でも振ればいいんじゃないか?」
俺はそんな事いいながら内心かなり緊張していた
(ちょっと!手汗のグッショリ感が伝わってきちゃうんでどうにかしてください)
「あぁすまんすまん」
俺がローブの裾で手汗を拭いていると馬車が動きはじめる
そしてしばらくすると
「英雄様たちが来たぞ!」
「ホントだ!アレウスさま!」
ワァァァァァァァァァァ!!!
俺たちが姿を現すと、王都であちらこちら聞こえていた喧騒が歓声に変わる
「英雄さま!こっち向いて!」
「きゃーー、アレウスさま結婚してぇ!!」
俺は子供を中心に手を振り返すが、女性からの黄色い声援にもしっかり答......
(痛い!痛い痛い!!!アレウスさん!ミラさんを止めてください!!)
ミラが馬車の死角になる位置から俺の太ももをつねってくる
ミラは俺が目で謝ると話してくれたがHPが二割ほど減っていた、本当に恐ろしい
そんなこともありながら俺たちの馬車は王都を回る
「アレウス様!ミラ!カトレア!」
どこからか聞き覚えのある声が聞こえる
「お兄ちゃーん!」
「お姉ちゃーんです!」
「みて、アレウス!カグヤにアンとレアよ!」
呼ばれた方を見るとカグヤ、アン、レアが俺たちに手を振っていた
俺たち3人が手を振り返すと向こうの3人がキャーキャー喜んでいた
ほんとに仲のいい姉妹たちだ
そしてまたしばらく手を振る時間が続き王都の広場につく
広場といってもかなり広い野球のスタジアムくらいはあるんじゃないだろう
そして広場の中心には特設のステージができており、そこには王家の人間がそこにいた
それより安全性は大丈夫なのだろうか?暗殺者とかに狙われたりはしないんだろうか?
俺がそんなことを考えていると
「なんか特殊な結界が貼られた魔道具を使っているみたいね」
カトレアがふむふむいいながら観察している
そういうことだったのか、それなら安心だろう
俺たちはステージに上がり、王様の前で膝をつく
「皆のもの静かにするんだ」
カイゼルが立ち上がり、拡声の魔道具で民衆を静かにさせる
ちなみにこの式典は映写機の魔道具で王都中に放送されている
「それでは今からこの国の都ブリミラを救った英雄達に受勲式をはじめる。それでは侯爵アレウス・アーレンハルトそして従者のミラノバ、カトレアよ。前に来い」
今回は公的な立場として俺は侯爵、ミラとカトレアは従者扱いとなっている
俺たちはカイゼルの呼ばれカイゼルの前までいく
「それではまず3人は勲章を与える、この都を救ってくれた栄誉のためにイリヤ国殊勲賞を与える」
俺たちは1人1人メダルをかけられる
ちなみに最近知ったのだが「イリヤ」という名前はこの国を建国した初代勇者の名前らしい
「そしてもう一つある、今日ここでアレウス・アーレンハルトはSランク冒険者に昇格する、それを踏まえてここでアレウス・アーレンハルトの二つ名を発表する」
ドーラがあまりにも簡単に俺のS級を進めたがS級ってのはかなり名誉な位らしい
現役の冒険者では各大陸の各国に1人いるかいないかくらいらしい
しかし大事なのはそこじゃない
俺の二つ名がついにわかるぞ!
なんだろうな〜、俺の戦い方的に言って「雷神」とこ「疾風迅雷」とかにかなぁ
いやー、なんか楽しみだな!久々に厨二心が踊ってきた
「それでは発表する、アレウス・アーレンハルトの二つ名は「悪鬼羅刹」!これより新たなS級冒険者の誕生だ!」
ワァァァァァァァァァァァァァァ!!!
今まで黙っていた民衆が爆発したように歓声をあげる
「.........」
俺は言葉を発することができない
「それでは皆のものよ!今日は祭りの最終日だ!存分に楽しむが良い!!」
ワァァァァァァァァァァ!!
その後も民衆の歓声は止まらない
悪鬼羅刹...デーモン、悪魔って、そんなの...そんなの...
「そんなのってありですか......」
俺がふと漏らした声は歓声に飲みまこれていった
そして俺たちはステージを降りる、その後もまだ色々とほかの人への授賞があるらしい
「.........」
「アレウス...」
「ご主人......」
ミラとカトレアが俺の肩にそっと手を置いてくる
やめてくれ!その優しさが逆に心につきささる!
「......鬼だってさ......もっとかっこよくてヒーロー的なものがもらえると思ってたよ...」
俺の声はその時だけ妙に響き、気づいたら二人に抱きしめられていた
だからその優しさが逆に心にくるって言ってますよね?
お読みいただきありがとうございます
なかなか第2章を終わらせることが出来ません...
外伝とかも含めたら、あと4話ほどかかりそうです...
そろそろ誰かレビュー書いてくれないかと思う今日このごろ...あ、独り言ですよ?
てことでこれからもよろしくお願いします




